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【市況】<株式トピックス>=小型材料株異彩高の背景

 週明け30日の東京株式市場は、主力株中心に買い手控えられ、全般は下値模索の動きとなった。ただ、小型材料株を中心に個別物色意欲は旺盛で、大幅高する銘柄が目立った。日経平均株価終値は、前週末比136円47銭安の1万9747円47銭と続落。また、東証株価指数(TOPIX)も同14.20ポイント安の1580.25と下落した。
 ただ、日経平均株価が100円以上下落した割には、東証1部の値上がり銘柄数は892、対して値下がり銘柄数は916(変わらずは113銘柄)と、値下がりと値上がりの銘柄数はほぼ拮抗していた。
 その背景には、東証1部小型株への物色人気があった。きょうの東証1部大型株指数は、前週末比17.14安の1465.55、同中型株指数は同13.81安の1899.85とマイナスとなった一方で、同小型株指数は同7.89高の2742.64とプラスで引けている。
 東証1部の大型株は、時価総額100位までの「TOPIX・100(コア30とラージ70の合計)」。中型株は、大型株の次に時価総額と流動性の高い「TOPIX・Mid400」。小型株は,そのほかの全銘柄「TOPIX・Small」となっている。
 きょうの東証1部の値上がり率30位には、小型材料株と称される銘柄がずらりと並んだ。
 これについて市場関係者からは「10月半ば以降、日経平均株価225種など主力大型株先行での戻り相場が続き、その後も郵政3社のIPOなどで主力株優位となっていた。そのあいだに4~9月期の決算発表を経て、蚊帳の外にあった小型株の出遅れが目立ちはじめ、ようやくそれを見直す動きが顕在化してきたようだ」との見方が出ていた。


出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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