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【市況】明日の株式相場見通し=警戒続き利益確定売り、警戒感から手控え

 あす(11日)の東京株式市場は、引き続き短期間での急上昇に対する警戒感が継続することが予想され、買い手控え姿勢が強まりそうだ。相場に先安懸念があるなかで、利益確定売りが先行し、日経平均株価は反落することになりそうだ。
 10日の東京株式市場は、前日の米国株安などを背景に、寄り付きの日経平均株価で前日比185円安と反落してスタートしたものの、後場に入って次第に下落幅を縮小する展開となり、午後2時以降には、株価指数先物主導で前日比プラス圏に浮上した。
 ただ、TOPIX(東証株価指数)は小幅ながら5日ぶりに反落となったのに加え、東証1部の値上がり銘柄数701に比べて、値下がり銘柄数が1090(変わらずは120)と多くなったことから、全般地合いは軟調と判断できる。
 市場関係者からは「日経225種採用など値がさの主力銘柄に高いものが目立った半面、株価が低位の中小型株には値を消す銘柄が多かった。東証1部の売買代金が2兆3541億円と減少しているのも気になる」との見方が出ていた。
 日程面では、参院予算委員会で閉会中審査、10月の工作機械受注に注目。海外では、EUとアフリカ諸国が難民サミット、中国10月の小売売上高・鉱工業生産・都市部固定資産投資が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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