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2015年11月08日15時00分

【特集】増額有望株はこれだ! 「業績躍進企業」10連発 <株探トップ特集>

森永の日足チャート 「株探」多機能チャートより

―高進捗率で選抜、株高エンジン始動!―

 この秋最大のビッグイベントとなった郵政3社の上場が、新たな個人投資家資金を引き寄せている。東京市場は流入するニューマネーの活力をバネに上値追い態勢を明示、年末高のシナリオ実現に向け着々と地歩を固めている。企業の決算発表がピークを迎えるなかで、好決算銘柄に対する市場の視線も熱い。その視線の先は、郵政効果で潤った資金が次に目指す場所ともなる。ここは上期決算で高進捗率を達成し、業績を躍進させる銘柄群に照準を合わせてみたい。

●郵政効果の余韻は好実態企業へ

 企業の決算発表たけなわとなっている。郵政フィーバーの陰に隠れてはいるが、好決算銘柄に対するマーケットの熱視線も引き続き緩む気配はみられない。郵政3社は想定を大きく上回る人気を博したかんぽ生命 <7181> を筆頭に、すこぶる好調な出足をみせたが、上場3日目を迎え目先はさすがに利益を確定しようという動きが顕在化している。

 相場が“通常モード”に戻れば、郵政効果の余韻はどこに向かうのか。それは、今まさに佳境を迎えている中間決算発表で、漸次明らかとなる好実態企業が最有力候補となる。業績の伸びもさることながら、企業側が今期想定する決算数字に上振れ余地があれば、それは株価が上値を追う根拠としてプラスアルファとなり得る。市場で業績上方修正期待がしばしば強力な買い材料としてハヤされるゆえんである。

 その際、キーワードとなるのが「進捗率」であり、市場関係者は必ずここに注目する。中間決算ならば、通期予想に対する売上高や利益の実績、すなわち進捗率が50%を上回ってくれば、それだけ通期業績増額の可能性が高まる理屈で、有望株を発掘する重要なツールとなるのだ。

●森永菓、東映アニメなど注目

 本稿では、今3月期に2ケタ以上の大幅増益を計画する好業績企業を中心に、中間期の経常利益進捗率が70%を上回る企業を10銘柄選出した。

 投資する際には先駆して買われたものなど、目先の株価動向は常にチェックする必要はあるが、増益でなおかつ一段の上乗せ余地が見込まれることは大きなアドバンテージであることは変わりなく、投資戦略を練るうえでの重要な手掛かりとなる。

 ここ食品株のなかでも株価のボラティリティの高さで異彩を放つのが森永 <2201> だ。「ハイチュウ」が米国で好調に売り上げを伸ばし、原料高もうまく価格転嫁で相殺している。合理化努力も功を奏し、16年3月期経常利益を66億円から95億円(前期比45.5%増)に大幅上方修正した。いったんは利食われたが、売買高も高水準で継続的な人気を裏付ける。

 東映アニメ <4816> [JQ]の強調展開も輝きを放つ。株価は株式分割を考慮して実質最高値圏を飛翔する展開。「ドラゴンボールZ」など映画の大ヒットに加え、「ワンピース」のスマートフォン向け版権収入が増勢にある。さらに、海外での映像販売ビジネスで中期的にも成長期待が漂う。

●オカモトはリベンジ相場に期待

 オカモト <5122> はコンドーム最大手で高品質を背景にインバウンド需要などを取り込んでいる。中国の一人っ子政策廃止で、これを売り材料に株価を大きく下げたが、明らかに思惑先行で売られ過ぎ。自動車向けなど産業資材が好調に伸びており、16年3月期経常利益は従来予想の59億円を75億円に大幅増額したが、さらなる上乗せも視野。好実態を買い直す局面が早晩訪れそうだ。

 エスエムエス <2175> も要注目。13週移動平均線をサポートラインとする強靭な下値切り上げトレンドを形成しており、目先の押し目は狙い目となる。介護・医療向け人材サービスを展開するが、高齢化社会が進展するなか、同社の収益機会は一段と高まることが予想される。信用買い残も薄く株式需給面の軽さも強みだ。

 リソル <5261> も意外高の可能性を秘める銘柄だ。ホテルやゴルフ場の運営や会員権売買を展開するが、集客数が着実な伸びをみせている。ゴルフ場内の販売用不動産の売却なども寄与して、16年3月期経常利益は9億円から12億円(同63%増)へ増額している。株価は25日移動平均線を足場に上放れの様相で300円台活躍を見込む。

 中国スマートフォン需要の減速を理由に通期予想を減額修正した新光電工 <6967> は、進捗率80%に到達していることを考慮すると保守的に過ぎる嫌いもあり、再増額の可能性を内包。0.7倍台のPBRも下値抵抗力発揮にひと役買いそうだ。

 石塚硝 <5204> はウイスキーや清酒向けにガラス瓶が好調。小型で売り圧力に乏しく、PBR0.4倍台と割安感が際立つ。16年3月期は3円復配を計画していることもあり、展開次第では“復配銘柄は大化けする”という相場格言が投資家の潜在意識を揺さぶることになりそうだ。


       ◆高進捗率の業績躍進株10銘柄◆

             上期  通期 対通期   通期   6日
銘柄           経常  経常 進捗率  増益率   終値
エスエムエス <2175>    2391  3403  70.3   26.3   2169
森永 <2201>        6930  9500  72.9   45.5   601
東映アニメ <4816> [JQ] 5320  7000  76.0   75.9   5660
オカモト <5122>      5309  7500  70.8   24.6   962
石塚硝 <5204>       1124  1150  97.7   59.0   244
リソル <5261>        980  1200  81.7   63.0   297
カワタ <6292> [東証2]   602   780  77.2    9.1   548
新光電工 <6967>      7882  9800  80.4    9.2   769
SFJ <9206> [東証2]  1246  1680  74.2   86.3   2250
邦ガス <9533>       40296  47000  85.7   59.2   785

※単位:百万円、%、円。上期経常利益は実績、通期経常利益は予想。通期増益率は経常利益ベース。

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