【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):横河ブHD、イリソ電子、Jディスプレ、サンドラッグ
■横河ブHD <5911> 1,276円 +134 円 (+11.7%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
9日、横河ブHD <5911> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比22.1%増の36.7億円に伸びて着地したことが買い材料。橋梁事業で手持ち工事が順調に進捗したうえ、システム建築事業の受注が伸びたことが寄与。工事採算の改善や、土木関連の不採算案件が減少したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の61億円→66.5億円に9.0%上方修正。前日終値ベースの予想PERが12.1倍→11.0倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。
■イリソ電子工業 <6908> 7,070円 +530 円 (+8.1%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>が続伸。大和証券は9日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は7400円を継続した。同社の第2四半期(4~9月)の連結営業利益は31億円で着地し、同証券予想(30億円)をやや上回った。コストダウン効果が収益を押し上げたほか、同社が注力する車載エレクトロニクス(ミリ波レーダー、カメラ・クラスター向けコネクター)が順調に拡大した。同証券では16年3月期の連結営業利益を69億円と会社計画(72億円)に対して減額を予想しているものの、「通期会社計画のハードルは依然低くないが、踊り場を経て再び成長軌道入りする可能性は高まった」と指摘している。
■広島銀行 <8379> 732円 +53 円 (+7.8%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
9日、広島銀 <8379> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の386億円→478億円に23.8%上方修正。従来の4.3%減益予想から一転して18.6%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。国債などの債券売却益が増加するうえ、与信費用が想定を下回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の9円→11円(前期は9円)に増額修正したことも支援材料。
■ジャパンディスプレイ <6740> 434円 +31 円 (+7.7%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
ジャパンディスプレイ<6740>が3日続伸。同社が9日発表した第2四半期(4~9月)の連結営業損益は105億8400万円の黒字(前年同期は202億7100万円の赤字)だった。アップルの「iPhone6S」向けや中国メーカー向け高精細パネルの販売が伸びた。この決算発表を受け、ゴールドマン・サックス証券は9日、同社株の投資判断を「中立」で継続したが、目標株価は410円から440円に引き上げた。「本間充CEO就任以降の体質改善策が収益安定力を着実に高めている印象」とし「来期成長期待が一気に高まる印象はないが、多少の株価底上げが可能」とみている。
■サンドラッグ <9989> 7,310円 +450 円 (+6.6%) 本日終値
サンドラッグ<9989>が3日続伸。同社は9日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の4948億円から5000億円(前期比12.2%増)へ、営業利益を300億円から316億円(同21.9%増)へ、純利益を195億円から206億5000万円(同26.2%増)へ上方修正。加えて第2四半期末配当を従来予想の35円から40円(前年同期実績30円)へ、期末配当も35円から40円(同30円)へ引き上げたことを好感している。消費増税後の反動減の回復により化粧品を中心に販売が増加、食品の販売を強化したことやインバウンド需要の取り込みなどにより既存店売上高が堅調に推移している。
■大林道路 <1896> 890円 +52 円 (+6.2%) 本日終値
9日、大林道 <1896> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比96.0%増の47.8億円に拡大して着地したことが買い材料。手持ち工事が順調に進み、9.9%の増収を達成したことが寄与。不採算工事の減少に加え、業務の効率化による工事採算の改善なども大幅増益に貢献した。同時に、16年1月1日付で単元株数を1000株から100株に変更すると発表。最低売買代金が低下することにより、売買の活性化と流動性の向上を期待する買いも向かった。
■スクリン <7735> 797円 +46 円 (+6.1%) 本日終値
9日、スクリン <7735> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比62.0%増の106億円に拡大し、従来予想の88億円を上回って着地したことが買い材料。中国向けの大型パネル用製造装置の販売が大きく伸びたことが収益を押し上げた。洗浄装置を中心とした半導体製造装置の伸長に加え、原価低減なども大幅増益に貢献した。
■ニチアス <5393> 817円 +40 円 (+5.2%) 本日終値
ニチアス<5393>が大幅高。同社が9日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が813億2000万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は67億800万円(同33.4%増)、最終利益は45億100万円(同45.8%増)と大幅増収増益だった。半導体向けなどを主力とする高機能製品などが好調で収益を牽引しており、足もとの業績好調を評価する買いが流入した。
■近鉄エクスプレス <9375> 2,387円 +116 円 (+5.1%) 本日終値
近鉄エクスプレス<9375>が続伸。同社が9日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高にあたる営業収入が1646億2000万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は65億9500万円(同2.0%増)、最終利益は41億4000万円(同40.4%増)だった。自動車販売好調な北米で自動車関連の物流が伸びて収益を支えた。最終利益は前期に米独占禁止法に絡む損失を計上していた反動もあって4割強の高い伸びを示しており、これを好感した買いが優勢となっている。
■常陽銀行 <8333> 619円 +27 円 (+4.6%) 本日終値
常陽銀行<8333>が大幅続伸。SMBC日興証券がポジティブなリポートをリリースしたことが確認されている。同証券は、常陽・足利両行の統合報道後、両行株価は軟調であるとしたうえで、営業面や経費面での実質的なシナジーは見込まないものの、「足利ののれん負担の軽減」、「野村<8604>・オリックス<8591>などの保有株の一部消却の可能性」によるEPS上昇を見込むとし、この2つの「隠れた統合効果」が、株価に織り込まれていないと指摘している。同証券による目標株価は600円から750円に引き上げられ、投資評価は「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)へ格上げしたうえで、地方銀行セクター内のトップピックとしている。
株探ニュース
9日、横河ブHD <5911> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比22.1%増の36.7億円に伸びて着地したことが買い材料。橋梁事業で手持ち工事が順調に進捗したうえ、システム建築事業の受注が伸びたことが寄与。工事採算の改善や、土木関連の不採算案件が減少したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の61億円→66.5億円に9.0%上方修正。前日終値ベースの予想PERが12.1倍→11.0倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。
■イリソ電子工業 <6908> 7,070円 +530 円 (+8.1%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>が続伸。大和証券は9日、同社株のレーティングを「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は7400円を継続した。同社の第2四半期(4~9月)の連結営業利益は31億円で着地し、同証券予想(30億円)をやや上回った。コストダウン効果が収益を押し上げたほか、同社が注力する車載エレクトロニクス(ミリ波レーダー、カメラ・クラスター向けコネクター)が順調に拡大した。同証券では16年3月期の連結営業利益を69億円と会社計画(72億円)に対して減額を予想しているものの、「通期会社計画のハードルは依然低くないが、踊り場を経て再び成長軌道入りする可能性は高まった」と指摘している。
■広島銀行 <8379> 732円 +53 円 (+7.8%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
9日、広島銀 <8379> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の386億円→478億円に23.8%上方修正。従来の4.3%減益予想から一転して18.6%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。国債などの債券売却益が増加するうえ、与信費用が想定を下回ることが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の9円→11円(前期は9円)に増額修正したことも支援材料。
■ジャパンディスプレイ <6740> 434円 +31 円 (+7.7%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
ジャパンディスプレイ<6740>が3日続伸。同社が9日発表した第2四半期(4~9月)の連結営業損益は105億8400万円の黒字(前年同期は202億7100万円の赤字)だった。アップルの「iPhone6S」向けや中国メーカー向け高精細パネルの販売が伸びた。この決算発表を受け、ゴールドマン・サックス証券は9日、同社株の投資判断を「中立」で継続したが、目標株価は410円から440円に引き上げた。「本間充CEO就任以降の体質改善策が収益安定力を着実に高めている印象」とし「来期成長期待が一気に高まる印象はないが、多少の株価底上げが可能」とみている。
■サンドラッグ <9989> 7,310円 +450 円 (+6.6%) 本日終値
サンドラッグ<9989>が3日続伸。同社は9日の取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の4948億円から5000億円(前期比12.2%増)へ、営業利益を300億円から316億円(同21.9%増)へ、純利益を195億円から206億5000万円(同26.2%増)へ上方修正。加えて第2四半期末配当を従来予想の35円から40円(前年同期実績30円)へ、期末配当も35円から40円(同30円)へ引き上げたことを好感している。消費増税後の反動減の回復により化粧品を中心に販売が増加、食品の販売を強化したことやインバウンド需要の取り込みなどにより既存店売上高が堅調に推移している。
■大林道路 <1896> 890円 +52 円 (+6.2%) 本日終値
9日、大林道 <1896> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比96.0%増の47.8億円に拡大して着地したことが買い材料。手持ち工事が順調に進み、9.9%の増収を達成したことが寄与。不採算工事の減少に加え、業務の効率化による工事採算の改善なども大幅増益に貢献した。同時に、16年1月1日付で単元株数を1000株から100株に変更すると発表。最低売買代金が低下することにより、売買の活性化と流動性の向上を期待する買いも向かった。
■スクリン <7735> 797円 +46 円 (+6.1%) 本日終値
9日、スクリン <7735> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比62.0%増の106億円に拡大し、従来予想の88億円を上回って着地したことが買い材料。中国向けの大型パネル用製造装置の販売が大きく伸びたことが収益を押し上げた。洗浄装置を中心とした半導体製造装置の伸長に加え、原価低減なども大幅増益に貢献した。
■ニチアス <5393> 817円 +40 円 (+5.2%) 本日終値
ニチアス<5393>が大幅高。同社が9日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が813億2000万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は67億800万円(同33.4%増)、最終利益は45億100万円(同45.8%増)と大幅増収増益だった。半導体向けなどを主力とする高機能製品などが好調で収益を牽引しており、足もとの業績好調を評価する買いが流入した。
■近鉄エクスプレス <9375> 2,387円 +116 円 (+5.1%) 本日終値
近鉄エクスプレス<9375>が続伸。同社が9日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高にあたる営業収入が1646億2000万円(前年同期比7.4%増)、営業利益は65億9500万円(同2.0%増)、最終利益は41億4000万円(同40.4%増)だった。自動車販売好調な北米で自動車関連の物流が伸びて収益を支えた。最終利益は前期に米独占禁止法に絡む損失を計上していた反動もあって4割強の高い伸びを示しており、これを好感した買いが優勢となっている。
■常陽銀行 <8333> 619円 +27 円 (+4.6%) 本日終値
常陽銀行<8333>が大幅続伸。SMBC日興証券がポジティブなリポートをリリースしたことが確認されている。同証券は、常陽・足利両行の統合報道後、両行株価は軟調であるとしたうえで、営業面や経費面での実質的なシナジーは見込まないものの、「足利ののれん負担の軽減」、「野村<8604>・オリックス<8591>などの保有株の一部消却の可能性」によるEPS上昇を見込むとし、この2つの「隠れた統合効果」が、株価に織り込まれていないと指摘している。同証券による目標株価は600円から750円に引き上げられ、投資評価は「2」(中立)から「1」(アウトパフォーム)へ格上げしたうえで、地方銀行セクター内のトップピックとしている。
株探ニュース