セルシード、今期最終を赤字拡大に下方修正、対純資産で63％の赤字

シート再生医療事業導出に向けた協議開始のお知らせ」をご覧下さい。一方で、再生医療支援事業では、当社の主要顧客先である大学・研究機関において、一部研究費削減の動きが見受けられ、今秋以降の当社販売製品を取り巻く市場環境は昨年に比して厳しい状況が続いております。現状を鑑みると、昨年見込まれていた年末の受注獲得が今期は厳しい見通しとなりました。今後、当社は改めて現在開発中の新規ラインナップ器材製品の早期販売開始、海外市場販売戦略の見直しなどを推進し、販売の拡大を図って参ります。上述の結果、全社ベースでの売上高見通しとしては当初計画を据え置き売上高100百万円といたします。＜営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益＞当社は現在までに、細胞シート細胞培養施設（CPC）の設立準備を進めて参りました。当該CPCは、当社細胞シート再生医療事業の事業化推進の為に、細胞シートを安定的かつ迅速に製造することを目的としており、当期初より固定資産として計上することを前提として当該CPCに係る建設仮勘定として当期第３四半期までに476百万円を計上して参りました。細胞シート再生医療事業は、現在事業化準備段階にあり、当該事業の事業化のために、今夏より食道再生上皮シートの企業治験を開始しております。一方で、当社はこれまでに細胞シート再生医療事業に係る販売開始には至っておらず、事業化までにはまだ暫く時間を要することになります。上述のような状況を勘案して、当社は当期期中に改めて本件会計上の取り扱いについて関係各所と協議を進めて参りました結果、当期第３四半期までに計上いたしました建設仮勘定476百万円および当期第４四半期に計上予定の取得費用約80百万円について特定の研究開発目的の設備取得費用として研究開発費計上することが妥当であるとの判断に至りました。以上の要因を主因として業績予想を修正することといたしました。