貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9889 JBCCHD

東証P
3,265円
前日比
-20
-0.61%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.7 2.44 2.88 47.16
時価総額 580億円
比較される銘柄
チェンジHD, 
SBテク, 
DIT
決算発表予定日

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JBCC HD Research Memo(1):新中期経営計画の初年度は売上高、営業利益で公表値達成


■要約

JBCCホールディングス<9889>は50年以上の業歴を誇り、グループで2万社以上のIT活用を支援してきた実績を持つ、独立系のITソリューションプロパイダーの純粋持株会社である。グループ内11の事業会社が、それぞれの強みを生かし、幅広い業種の顧客のIT活用をワンストップで提供している。日本IBM(日本アイ・ビー・エム(株))のハードウェア/ソフトウェア製品取引シェアではトップクラスであり、同社グループ5社がビジネスパートナーの最高位「プレミア・レベル」の技術力を有するなど、日本IBMとの結びつきも強い。

1. 事業概要
情報ソリューションと製品開発製造の2つの事業分野でビジネスを展開している。情報ソリューションではコンサルティング、システム開発・構築・運用保守までIT活用をトータルに支援し、製品開発製造では同社グループ独自のソフトウェアのほか、プリンター等、ハードウェアのみならずソフトとハードの融合を意図した製品開発を行っている。

2. 2018年3月期業績
2018年3月期の業績は、売上高63,107百万円(前期比24.2%減、計画比 0.2%増)、営業利益2,060百万円(前期比11.1%増、計画比8.5%増)、経常利益2,034百万円(前期比5.3%増、計画比 4.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,186百万円(前期比6.5%減、計画比5.1%減)となった。グループ経営の最適化を図るため、ディストリビューション事業を担当する(株)イグアスの全株式を2017年6月末に売却したことで全体では減収である。しかし、収益改善の取り組みが着実に進み、注力分野が堅調であることなどから20%を越える減収にもかかわらず増益を達成しており、収益力強化への取り組みが順調に進んでいるとみられる。

3. 今後の見通し
2019年3月期の計画は中期経営計画「Transform2020」に基づいている。ディストリビューション事業を譲渡したことで、売上高は57,300百万円(前期比9.2%減)と前期を下回るが、継続的な収益向上の取り組みにより、営業利益2,100百万円(同1.9%増)、経常利益2,150百万円(同5.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,300百万円(同9.5%増)と増益を見込んでいる。

2015年3月期から2017年3月期にかけての中期経営計画「Innovate2016」により、成長基盤の確立と強い体質への改革が進み、収益力が向上した。この結果とIT投資が活発でICT利活用の伸びが見込まれる外部環境を踏まえて、2018年3月期から2021年3月期で新たな中期経営計画「Transform2020」をスタートした。「Transform2020」では、同社の持つ2万社以上の顧客基盤に対し、テクノロジーで既存のビジネス・プロセスを変革する「デジタルトランスフォーメーション」の支援を推進する。具体的には7つの成長事業「WILD7」(クラウドサービス、New SI(新システム開発)、セキュリティサービス、JBソフトウェア(オリジナルソリューション)、ヘルスケア、3D事業、人財育成サービス)の強化・拡大をさらに進めていく計画である。この取り組みにより、2017年3月期の売上高83,272百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,269百万円を、2021年3月期には売上高60,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,800百万円へと収益力を強化させ、グループ経営のさらなる最適化を図る計画だ。

■Key Points
・50年以上の業歴と2万社以上の導入実績を持つ老舗ITソリューションプロバイダー
・新中期経営計画初年度である2018年3月期は売上高・営業利益ともに公表値を達成
・収益性の高い事業に注力し、グループ経営の最適化を図り、顧客のデジタルトランスフォーメーションを推進する

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)

《MH》

 提供:フィスコ

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