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9795 ステップ

東証P
1,979円
前日比
+8
+0.41%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.2 1.20 3.74 28.38
時価総額 330億円
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ステップ Research Memo(1):新学期の生徒募集好調により2017年9月期も過去最高業績を更新する見通し


■要約

ステップ<9795>は神奈川県内で小5~高3年生を対象とした学習塾「STEP」を展開している。教師のプロ化による質の高い学習指導力に定評があり、県内の公立進学校への合格者数ではトップの実績を誇る。2017年3月末の校舎数は小中学部が122スクール、高校部が14校、個別指導部が1校のほか、2016年3月より新たに開始した学童保育「STEPキッズ」1校の計138校(前年同期比+3校)となっている。学習塾業界の中では、トップクラスの収益性と安定性を兼ね備えていることが特徴となっている。

1. 2017年9月期第2四半期の業績動向
2017年9月期第2四半期累計(2016年10月-2017年3月)の売上高は前年同期比3.6%増の5,235百万円、経常利益は同4.1%増の1,401百万円といずれも半期ベースで過去最高を更新し、ほぼ期初計画どおりの業績となった。期中平均生徒数が同3.8%増と順調に増加し、小中学生部門で前年同期比2.6%増収、高校生部門で同8.3%増収といずれも増収基調が続いた。2017年春の合格実績では、県内公立高校トップ19校で前年比38名増の2,067名と過去最高を更新したほか、大学受験においても国公立大学の合格者数が前年比20名増の145名と過去最高を記録し、早慶上智大学が同22名増と順調な結果となり、高校生部門においても着実に実績を伸ばしていることがうかがえる。また、学童保育についても「安心・安全で楽しい放課後の時間」と英会話を含めた質の高いカリキュラム、エンジョイプログラム等が好評で、生徒数が順調に増加している。

2. 2017年9月期業績の業績見通し
2017年9月期の業績は売上高で前期比3.6%増の10,539百万円、経常利益で同3.0%増の2,559百万円の会社計画達成を見込んでいる。新学期の生徒募集活動が好調に推移し、4月末の在籍生徒数が前年同期比6.7%増と想定を上回っているためだ。特に、小5~6年生が同11.4%増と好調ぶりが目立つ。また、3月に開校した3つのスクール(小中学生部門)がいずれも好調な滑り出しとなっていることも大きい。近隣スクールの口コミや高い合格実績を見て入塾する生徒が多かったようだ。通常、開校時は50名前後が平均水準だが、今回開校した3スクールはいずれも好調で、平均で90名強となっている。7月には新たに1校(小中学生部門)を開校する予定となっており、今後も順調な生徒数の拡大が期待される。

3. 今後の展開方針
同社は今後も神奈川県内で学習塾を展開していく方針となっている。まだ、横浜市や川崎市など進出可能な空白エリアが残されているほか、高校生部門や学童保育での事業展開余地も大きいためだ。同社はプロ教師による学習指導力を強みとしているため、今後も人材の確保・育成を進めながら年間4~5校ペースと着実な開校ペースを維持していく方針で、業績面では年率4~5%程度の安定成長が続くものと予想される。

4. 株主還元策
株主還元策としては、配当性向30%を目安に配当を実施しており、2017年9月期は前期比1.0円増配の31.0円(配当性向29.2%)と2016年9月期に引き続き増配を予定している。また、株主優待制度も導入しており、9月末の株主に対して保有株式数に応じてオリジナルQUOカード(1,000~3,000円分)を贈呈している。

■Key Points
・教師のプロ化による質の高い学習指導に定評、神奈川県内の公立トップ高校の合格実績で圧倒的
・新学期の生徒募集活動好調、2017年9月期業績は達成見込み
・新規開校年4~5校の安定成長を継続していく方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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