海運株は上昇一服も底堅い、市況軟化を警戒も超割安の株価指標見直しの動き
日本郵船<9101>は7日ぶりに反落、商船三井<9104>も5日ぶりに反落と海運株は上昇一服となっているものの底堅さを発揮している。世界経済のリセッション懸念が高まるなか、グローバル物流の減速を警戒する動きは根強いものの、時価予想PERが1倍前後という極端な割安水準に放置されている海運株は、水準訂正余地も指摘される。また、配当利回りについては郵船が17.5%前後、商船三井が17%弱と際立って高く、下期配当を見込んだインカムゲイン狙いの買いも予想される。
今後は高騰したコンテナ船市況の軟化が想定されるものの、外国為替市場ではドル高・円安基調が続いていることが、運賃ドル建て決済の海運セクターの収益にはフォローの風となっている。一方、ここ急増傾向にあった大手海運の信用買い残も直近は各社とも減少に転じており、信用買い残のピーク越えは株式需給面からプラス材料として捉えられる。
出所:MINKABU PRESS
今後は高騰したコンテナ船市況の軟化が想定されるものの、外国為替市場ではドル高・円安基調が続いていることが、運賃ドル建て決済の海運セクターの収益にはフォローの風となっている。一方、ここ急増傾向にあった大手海運の信用買い残も直近は各社とも減少に転じており、信用買い残のピーク越えは株式需給面からプラス材料として捉えられる。
出所:MINKABU PRESS