【特集】「メタバース」が6位、国内最大級IT見本市の目玉に<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 インバウンド
2 円安メリット
3 マイナンバー
4 旅行
5 半導体
6 メタバース
7 越境EC
8 グローバルニッチ
9 ホテル
10 TOPIXコア
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「メタバース」が6位となっている。
ネット全盛時代にWeb3という概念が耳目を集めている。ブロックチェーン技術をベースとしたNFT(非代替性トークン)などでデジタル情報の所有権などが明確化されることによって、国家や大資本企業などのサーバーが支配した中央集権型の経済ではなく、ユーザー同士が経済価値を自由にやり取りできる新たな経済圏創出が可能となった。そして、このWeb3発展のカギを握るのが「メタバース」である。
巨大な仮想空間であるメタバースはコンピューターの中に構築された3次元に模したバーチャル空間において、物理的な距離や個人の身体能力などの制約を超え、実社会さながらにコミュニケーションを行えるというのが基本的コンセプトであり、同分野を開拓して需要を獲得しようとする企業が世界的に相次ぐ状況にある。
幕張メッセを会場に、きょう18日から21日までの日程で「CEATEC(シーテック) 2022」が開催される。その目玉はやはりメタバースであり、同分野でのサービス開発に意欲を燃やしたザッカーバーグCEOが旧フェイスブックの社名を変更して話題となったメタ・プラットフォームズ<META>のほか、国内では9月下旬にメタバース事業の新子会社「NTTコノキュー」を設立することを発表し注目を浴びたNTTドコモなどが体験コーナーを設け、来場者にアピールする。このほかメタバースの区画で国内外20社以上が参加するもようだ。メタバースはビジネス領域としては魅力があっても、現状はまだ具体的な商業モデルが見えにくい部分もあり、普及の初動で消費者のニーズを囲い込むことに各社躍起となっている。株式市場でもこうした動きがメタバース関連株物色の下地となっており、今後もテーマ買いの動きが色褪せることはなさそうだ。
関連株としてはIMAGICA GROUP<6879>、共同ピーアール<2436>、東京通信<7359>、グリー<3632>、ドリコム<3793>、enish<3667>、gumi<3903>、円谷フィールズホールディングス<2767>、バンク・オブ・イノベーション<4393>、ガーラ<4777>、Kudan<4425>、シリコンスタジオ<3907>などに注目しておきたい。
出所:MINKABU PRESS