Eギャランティ Research Memo(4):事業法人向け包括保証サービスが収益の柱
■会社概要
(3)商品別売上高
イー・ギャランティ<8771>の事業は契約先及び契約の種類によって、4分類に分けて開示されている。最も売上高が大きいのは事業法人向け包括保証サービス(限度額課金型)で、全体の売上高の7割強を占めている。
包括保証サービスとは、顧客の取引先について「売上順位」や「取引条件」等の基準でグルーピングした10社程度以上の信用リスクを一括して引き受ける保証契約となる。多数の取引先の信用リスクを包括的に受託することでリスク分散が図られるため、顧客にとっては、個社単位で契約するよりも保証料が低く抑えられるほか、取引先への与信管理業務が軽減されるといったメリットがある。
包括保証のうち売上課金方式とは、取引先の毎月の売上高実績に対して、取引先ごとに設定した保証料率にて課金を行うもので、季節によって繁閑の差が大きい企業の保証に適している。一方、限度額課金方式は実際の取引金額と関係なく、あらかじめ設定した保証限度額に対して保証料の課金を行うもので、同社の主力サービスとなっている。
個別保証契約とは顧客が希望する取引先について1社単位で信用リスクを受託するサービス契約のことで、限度額課金方式のみとなる。また、金融法人向けには、金融機関等の保有する各種債権における信用リスクを受託するサービスを行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ