東都水産 Research Memo(9):下期も環境は厳しいが、2018年3月期業績は期初見通しのまま
■業績動向
2. 2018年3月期の業績見通し
東都水産<8038>は2018年3月期通期業績について、売上高115,000百万円(前期比3.5%減)、営業利益1,200百万円(同10.8%減)、経常利益1,300百万円(同14.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,000百万円(同19.8%減)を見込んでいる。同社は、第2四半期の動向を踏まえて前提を微修正したもようだが、結果的に通期業績見通しは期初の見通しと同じになった。第2四半期は当初計画に対して売上高と売上総利益率の未達を販管費抑制でカバーする格好となったが、下期も外部環境に起因する売上高と売上総利益率の苦戦傾向が変わらないことから、販管費を抑制して売上総利益の不足をカバーする必要があると見られる。同社は、主力事業である水産物卸売事業についての持続的成長を経営の最優先課題と認識しているが、厳しい環境を打開する短期的なソリューションはなかなか見つからない。豊洲市場への移転を弾みにしたいところである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《MH》
提供:フィスコ