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7514 ヒマラヤ

東証S
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ヒマラヤ Research Memo(3):16/8期3Qは減収減益、2Qの暖冬による冬物衣料などの販売低迷が響く


■決算動向

(1) 2016年8月期第3四半期累計の業績概要

6月28日付で発表されたヒマラヤ<7514>の2016年8月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比1.5%減の53,965百万円、営業利益が同76.8%減の365百万円、経常利益が同74.1%減の422百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失が107百万円(前年同期は862百万円の利益)と減収減益となった。会社計画比では売上高で2.8%、営業利益で61.4%の未達となった。

売上高は第2四半期までの暖冬による冬物衣料や防寒雑貨等の季節商材、ウィンタースポーツ用品の販売低迷に続き、第3四半期においてもデフレ傾向が強まるなかで衣料品を中心とした春物商戦が低調に終わるなど減収基調が続き、前年同期比1.5%減収にとどまった。月次売上動向を見ても、ヒマラヤは2015年11月以降、前年同月比でマイナス成長が続いており、冬商戦に続いて春商戦も低調に推移したことがうかがえる。B&Dは2016年6月に前年同月比でプラスとなった。

利益面では、販管費の抑制に努めたものの、売上総利益率が前年同期比1.6ポイント低下したことが響き、営業利益ベースで同76.8%減と大幅減益となった。なお、特別損失として熊本地震の発生に伴う災害による損失201百万円を計上している。熊本県内には2店舗出店しており、現在もなお臨時休業中となっているが、2016年8月期に見込まれる損失はすべて第3四半期に計上している。

売上総利益率については、記録的な暖冬に伴う冬物衣料・雑貨品やウィンタースポーツ用品の販売低調等により、第2四半期に落ち込みが顕著となったが、第3四半期においても前年同期比で2.3ポイントの低下となった。利益率低下の主な要因について見ると、ウィンタースポーツ用品のシーズン最終時期に当たる3月に在庫処分を実施したこと、4月以降については、サッカー、野球用品についても需要低迷が想定以上に長引き、在庫処分を実施したこと、また、5月に例年実施していた知人・取引先向けを対象としたクローズセールを、オープン形式へと変更し集客力アップを図ったが、結果的に売上高計画未達となり、利益率の押し下げ要因となったことなどが挙げられる。また、第3四半期累計期間では、相対的に収益性の高いPB商品の売上構成比が前年同期比で約1ポイント低下したほか、相対的に利益率の低いシューズの販売構成比が上昇するなど販売構成比が変化していることも利益率の低下要因につながっていると見られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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