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7502 プラザホールディングス

東証S
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プラザクリエイト Research Memo(8):2017年3月期下期の事業立て直しが、その後の業績に重要な意味を持つ


■業績動向

(1) 2017年3月期通期見通し

2017年3月期通期についてプラザクリエイト<7502>は、売上高22,000百万円(前期比4.7%増)、営業利益400百万円(前期は139百万円の損失)、経常利益100百万円(前期は563百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期利益100百万円(前期は832百万円の損失)と予想している。

同社は第2四半期までの進捗を受けて通期の営業利益見通しを500百万円から400百万円に、経常利益見通しを200百万円から100百万円に、それぞれ下方修正した。売上高と親会社株主に帰属する当期利益については期初予想が維持されている。

今通期の業績が達成されるか否かは重要な点には違いないが、弊社ではそれ以上に、業績数値の質、あるいは業績数値を生み出した背後に注目したいと考えている。

今下期は同社の中長期的成長性を左右する大きな転換点になる可能性が高いと弊社ではみている。プリント事業でフォト&モア化戦略の有効性は確認できているものの、適切な人材を配置できていないため、一時的に成長が止まった状態だ。この状況を打開するための大掛かりな配置転換と、それと合わせて店舗網の再構築が進められようとしている。モバイル事業は安定的な収益が期待できる状況になってきたが、中長期的成長力を一段と高めるためには店舗網の拡充が必要だ。こうした施策の実行にはコストが発生し、それが利益を抑える可能性がある。

同社はプリント事業の立て直しとモバイル事業における店舗投資とを有機的に結合させ、モバイルの新規店舗の内部調達、すなわちプリントショップからの業態転換と人材の活用を行い、最大限効率的に進めようとしている。また、第2四半期に不振だったフォト&モア店舗が適切な人材を得て成長を取り戻せば、トップライングロースによる増益につながることになる。すなわち、今下期にやるべきことをきちんと遂行することが重要であり、その結果、所期の業績目標を達成できれば理想的だ。先々を見据えた収益ポテンシャルの拡大策と今期の業績とのバランスをどう両立させてくるか、あるいはどのような優先順位をつけてくるのか、今期の注目・評価のポイントはそこにあると弊社では考えている。

(2) 2018年3月期の考え方

同社は2013年3月期から一連の構造改革を断行してきたが、中長期業績目標の一環として2018年3月期については、売上高30,000百万円、経常利益900百万円を目標に掲げていた。しかし、2016年12月末に、同社はシンプレスジャパンとの提携を解消。同社は、中長期業績目標の修正案を、2017年3月期通期の決算発表に向けて作り直し、2018年3月期から2020年3月期までの3ヶ年の数値目標を発表するようだ。

経常利益の900百万円という水準は、今下期にプリント事業の立て直しが順調に進めば無理なく達成可能だと弊社では考えている。前述のように、2017年3月期第2四半期において、フォト&モア店舗の既存店売上高が前年同期比99.0%だったことの売上げ・利益への影響額は250百万円~300百万円とみられる。これを招いた原因の克服に動いているのが今下期であり、それに成功すれば来2018年3月期は収益のベースが500百万円~600百万円上がることになる。加えて、モバイル事業での収益拡大や、シンプレスジャパンとの提携解消による収益面の改善も期待できるだろう。

2018年3月期及びその後の業績の動向を占う上でも、今2017年3月期下期の事業立て直しが、非常に重要な意味を持つと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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