【特集】資金シフトが進む“中小型株”、低PERの【最高益】銘柄リスト <成長株特集>
富士紡HD <日足> 「株探」多機能チャートより
本特集では、今期に最高益を見込み、かつ株式指標面で割安感が強く、上値余地の大きい中小型株にスポットライトを当ててみた(1月12日現在)。下表では、時価総額50億円以上500億円未満の銘柄の中から、(1)17年3月期の経常利益が最高益更新を見込み、かつ同利益が前期比10%以上増益、(2)予想PERが13倍未満(東証1部平均は17.4倍)、(3)最終利益が経常利益の80%以下、といった条件を満たした38社を選び出し、増益率の大きい順に記した。
増益率トップのハビックス <3895> [JQ]は紙おむつ用不織布の販売拡大や原燃料価格の下落などで、17年3月期の経常利益は前期実績を2.4倍も上回る14.7億円に拡大する見通しだ。2位の共栄タンカー <9130> は前期投入したLPG船やばら積み船のフル稼働と不採算船の解約が寄与し、18期ぶりの最高益更新を見込む。
続く3位の富士紡ホールディングス <3104> は半導体デバイスや一般工業向け精密加工用研磨材が絶好調で、10月28日に今期経常利益を44期ぶりの過去最高益に上方修正した。4位のヨシコン <5280> [JQ]と5位のケイアイスター不動産 <3465> は住宅ローン金利の低下を追い風に、マンションや戸建て住宅の販売が伸びる。
このほか、今月下旬から本格化する17年3月期第3四半期累計(4-12月)決算発表を控え、中間期の経常利益(実績)が通期計画に対して進捗率が高い、富士紡HD(対通期進捗率72.3%)、グリムス <3150> [JQ](同66.4%)などは業績上方修正が期待される。
┌─ 今期 ─┐
コード 銘柄名 増益率 経常益 予想PER
<3895> ハビックス 138 1473 7.9
<9130> 共栄タ 104 1700 7.0
<3104> 富士紡HD 77.2 6600 9.7
<5280> ヨシコン 64.7 3500 4.7
<3465> ケイアイ不 51.2 3700 9.1
<6786> RVH 40.1 4000 5.3
<3934> ベネフィJ 30.4 678 11.9
<7444> ハリマ共和 26.2 1800 6.2
<7619> 田中商事 25.3 1624 6.6
<7508> GセブンHD 24.2 4000 10.3
<9639> 三協フロンテ 23.7 5200 9.9
<6186> 一蔵 21.9 1254 9.7
<7264> MURO 20.6 1945 5.9
<5695> パウダテック 17.9 1550 8.7
<4218> ニチバン 17.5 4100 11.8
<4611> 大日塗 16.9 6500 8.7
<8117> 中央自 16.1 3200 9.7
<4659> エイジス 16.1 3116 12.4
<8014> 蝶理 16.0 6400 10.0
<9782> DMS 15.4 1189 6.8
<2378> ルネサンス 14.3 3350 12.1
<9428> クロップス 14.1 1067 9.1
<7595> アルゴグラフ 14.0 3100 12.8
<3150> グリムス 13.9 690 12.7
<3800> ユニリタ 13.8 1860 12.2
<9991> ジェコス 13.7 8000 7.8
<8006> ユアサフナ 13.6 2300 9.9
<8999> グランディ 13.5 3250 6.3
<9960> 東テク 12.5 4000 9.3
<4224> ロンシール 12.4 2200 6.7
<7844> マーベラス 11.9 5850 9.8
<4220> リケンテクノ 11.5 5500 12.5
<7291> 日本プラスト 10.9 3900 6.8
<7820> ニホンフラ 10.9 3080 7.5
<2805> エスビー 10.7 4700 12.8
<2916> 仙波糖化 10.3 730 12.4
<6889> オーデリック 10.2 5250 7.9
<2877> 日東ベスト 10.1 1400 9.9
※経常利益の単位は百万円。
※対象条件について、「最終利益が経常利益の80%以上」の企業は、特別利益や税控除などにより一時的に最終利益がかさ上げされているケースが多いため、対象から除いた。
株探ニュース