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7046 TDSE

東証G
1,773円
前日比
+7
+0.40%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.9 1.85 0.56
時価総額 39.0億円
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決算発表予定日

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TDSE Research Memo(1):安定成長事業と高成長事業の2軸によるハイブリッドビジネスを展開


■要約

1. 2022年3月期の業績
TDSE<7046>の2022年3月期の業績は、売上高1,723百万円(前期比30.2%増)、営業利益217百万円(同330.4%増)、経常利益219百万円(同220.0%増)、当期純利益148百万円(同22.3%減)だった。継続してデータ解析技術及びDX/AIコンサルティングをもとに、デジタルマーケティングを活用した新規顧客開拓を図るとともに、既存顧客の深耕により、受注拡大に努めてきた。特に前期から「大規模×長期化(LTV最大化)」につながる顧客との接点増加活動に注力したことによって案件が大型化し、フロービジネスが大きく伸びた。またサービス業、製造業、金融業は高シェアを維持したほか、アパレルや総合スーパー、ディスカウントストアといった小売業の大手顧客を獲得できたことが、過去最高売上高・営業利益4.3倍に押し上げた要因である。

2. 2023年3月期第1四半期の業績
2023年3月期第1四半期の業績は、売上高506百万円(前年同期比59.9%増)、営業利益41百万円(前年同期は11百万円の損失)、経常利益41百万円(同11百万円の損失)、四半期最終損失は8百万円となった。前期の上期から注力してきた新規顧客開拓と既存顧客の深耕による「大規模×長期化」に向けたフロー型ビジネスは今第1四半期においても継続性を維持しているほか、ストック型ビジネスでは「NetBase」の新規顧客獲得が進んだ。外注費や事業強化を目的とした技術社員の増強といった成長投資を進めながらも、売上げの大幅増によって各段階利益は前年同期から大きく改善。通期計画に対する売上高の進捗率は25.0%、営業利益は18.6%となり、順調な進捗と言える。

3. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の業績は、売上高2,020百万円(前期比17.2%増)、営業利益220百万円(同0.9%増)、経常利益220百万円(同0.2%増)、当期純利益124百万円(同15.8%減)を見込んでいる。単年度ではなく長期的に成長していくために、ストック型サービスにおいて既存製品のサービス拡張及び新サービスの提供に向けた人材採用や最新技術のキャッチアップ、研究開発といった成長投資に振り向けるため、利益面では微増を見込んでいる。AIビジネス市場やDX市場の成長余地は大きく、長期成長に向けた投資に伴う2023年3月期の微増益についてはネガティブに捉える必要はないと、弊社では考えている。

4. 成長戦略
成長ステージを意識した事業に取り組み、持続的に成長できる収益基盤を確立し、高付加価値ビジネスを推進するほか、収益基盤拡大に向けてDX/AIコンサルティング、システム実装に向けたコンサルティングメニューを強化する。さらに、高成長事業の位置付けとして、自社/他社AI製品の拡充を図り、サブスクリプションサービスの売上を拡大させる。なお、2022年で創業10周年という節目の年になる。昨年から全社員のベクトルを合わせていきながら、さらなる成長を目指している。成長戦略の柱として、既存AI製品の代理店拡大を進めており、今期に入り、ガイアックス、ゴンドラとの「Netbase」の販売パートナー契約を締結。また、DX/AIの導入が発展途上で伸びしろの大きな医療分野を注力分野として掲げ、シミックソリューションズと「Cognigy」の販売パートナー契約を締結するなど、成長加速に向けた取り組みを矢継ぎ早に打ち出している。引き続き高成長銘柄への変貌を遂げるべく、成長に向けたスピード感のある取り組みに期待したい。

■Key Points
・自社/他社AI製品の拡充を図り、サブスクリプションサービスを強化
・「NetBase」、「Cognigy」などストックビジネスの戦略的拡販
・2023年3月期は長期成長に向けた先行投資を積極化
・2023年3月期第1四半期では想定以上の好調さを確認

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SI》

 提供:フィスコ

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