貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6753 シャープ

東証P
843.0円
前日比
-9.6
-1.13%
PTS
840.2円
22:05 05/09
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
2.16 3.71
時価総額 5,483億円
比較される銘柄
パナHD, 
ソニーG, 
日立
決算発表予定日

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エヌリンクス Research Memo(5):NHK事業の縮小に伴い、多角化による収益拡大を図る


■事業概要

1. セールスプロモーション事業
セールスプロモーション事業は、(1) NHK契約収納業務、(2) 個人向けに新電力・都市ガス・ウォーターサーバー・通信回線などを販売するライフライン関連サービス、(3) 個人向けに太陽光パネル・蓄電池・HEMS・V2H製品などを販売する太陽光関連商材の販売、(4) 法人向けにフィールドセールス・テレマーケティングによる営業支援サービスを提供するBPOサービスの4つが中心となり構成されている。また、エヌリンクス<6578>では2023年8月から生命保険・損害保険の保険販売も開始しており、新たな商材として今後の販売動向が注目される。

(1) NHK契約収納業務
NHK契約収納業務は同社創業以来の収益の柱であり、NHKの放送受信料の契約・収納業務を代行する営業代行事業である。行政区単位の入札によって契約を獲得し、契約数を増やすことで同社は成長を続けてきた。契約獲得時には入札制度が用いられ、価格点と企画点を合計した総合点により業者の決定がされる仕組みであった。企画点については達成率などの過去の実績や、人員の採用力・教育環境の社内体制が点数化されるが、特に落札から半年程度で営業要員の確保など社内体制の整備を求められるため、採用計画が特に重要な評価対象であった。同社は求人サイトの代理店業務を行っていることにより効率的な採用ノウハウを蓄積していることに加え、採用チャネルを多様化することで競争優位性を確保していることが強みとなり、NHKからトップクラスの評価を受けていた実績を持つ。NHK契約収納業務が2023年9月に完全終息したことに伴い、同社では創業以来の同事業で培った採用ノウハウや教育力などを武器として他の商材にこれらを活用することで、売上高の補完と拡大を進めている。

(2) ライフライン関連サービス
引越しをする際には電気やガス、インターネット、ウォーターサーバーなどの生活インフラの契約を切り替えることが多いが、同社は転居者に対してこれらの新生活に必要なインフラサービスを提案するビジネスを展開している。NHKの契約収納業務においても同社は訪問による集金が基本方針となっていたが、ライフライン関連サービスにおいても一般の個人宅を訪問し、ウォーターサーバーやガス・電気の切り替えやお得なおまとめプランを提案営業している。

(3) 太陽光関連商材の販売
太陽光関連商材については、個人向けに太陽光パネル・蓄電池・HEMS・V2H製品などを個人宅に訪問販売するビジネスである。シャープ<6753>、パナソニック(株)、京セラ<6971>などに代表される大手太陽光パネルメーカーの商品を取り扱い、同社の営業マンが個人宅を直接訪問して営業し、成約に結び付ける活動である。近年は太陽光パネル設置への補助金や電気代の高騰などの外部環境が追い風となり、セールスプロモーション事業で扱う商材の中でもいち早く売上高が成長軌道に乗っている分野である。なお、太陽光関連商材の販売は子会社であるC-clampで提供されている。

(4) BPOサービス
BPOサービスは、法人向けにフィールドセールス・テレマーケティングによる営業支援サービスを提供するといういわゆる営業のアウトソーシングビジネスである。営業に対するマンパワーが不足していたり、営業方法が確立できていない、テストセールスを行いたいなどの顧客ニーズに応えることが可能であり、同社の持つ営業ノウハウ等を最大限に活用することが可能である。国内のBPOサービスの市場規模は年々増加しているが、この背景には人材不足、働き方改革、DX推進、グローバル化など様々な理由があり、今後、さらに営業業務を効率化するためにも営業代行を同社へ依頼するケースが増加すると見られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

《SO》

 提供:フィスコ

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