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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6619 ダブル・スコープ

東証P
516円
前日比
0
0.00%
PTS
514.8円
13:01 05/01
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
56.7 0.53 3.03
時価総額 285億円
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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】FOMC・メジャーSQを控え、個別材料やテーマ性ある銘柄を物色へ


「FOMC・メジャーSQを控え、個別材料やテーマ性ある銘柄を物色へ」

●FRB議長の講演を前にした需給に振らされる

日経平均株価は8月17日につけた2万9222円をピークに弱い動きが続いたが、25日移動平均線までの調整を経て、リバウンドを見せてきた。ジャクソンホール会議におけるパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて、タカ派発言が警戒されて売りが優勢だったが、講演が目前に迫るなか、売り方による買い戻しが入った。パウエルFRB議長の講演を無難に通過すれば一段のリバウンド機運は強まりやすいものの、残念ながら9月相場入りとなるため、9月20日~21日に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する警戒感が高まりやすいだろう。

また、9月のメジャーSQを控えていることもあり、先物の需給などにも振らされやすくなりそうだ。9月のFOMCで0.75%の利上げを実施したとしても、その後の利上げペースは落ち着く可能性があり、アク抜け的な動きを見せてくる可能性はあろう。ただし、それまでは方向感がつかみづらくなるため、個別材料のほかテーマ性のある銘柄などを中心とした、値幅取り狙いの動きに向かいそうだ。

●今後活躍が期待される「注目5銘柄」

◆ココナラ <4176> [東証G]
イラスト・漫画、デザイン、Webサイト制作・Webデザイン、IT・プログラミング・開発など様々なスキルのマッチングプラットフォームを提供。ユーザーの利便性向上を目的に「こんど払いbyGMO」を導入するなど、決済手段の拡充による登録数の拡大を図っている。足もとでは制作・ビジネス系の成長が全体の流通高の伸びをけん引。「ココナラ法律相談」も有料登録弁護士数が拡大し、広告収入が順調に推移している。6月23日につけた上場来安値438円から切り返しを見せる一方で、切り下がってきた75日移動平均線に上値を抑えられて、三角保ち合いを形成。煮詰まり感が意識されるなか、ボトム圏からのリバウンド本格化に期待したい。

◆インソース <6200> [東証P]
企業研修などの社員教育やコンサルティングを手掛ける。7月25日に22年9月期の連結経常利益を従来予想の26億円→31.9億円(前期は24.1億円)に上方修正。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展を背景に、講師派遣型の研修事業の引き合いが強いほか、eラーニング・動画販売事業も伸びている。DX推進とともに新しい知識やスキルを学ぶ「リスキリング」の需要なども高まってきそうだ。株価は上方修正を受けて急伸した後も、緩やかな上昇トレンドを継続。8月16日の高値2991円をピークに調整を見せているものの、切り上がってきた25日線が支持線として意識されており、再動意に期待。

◆ダブル・スコープ<6619> [東証P]
リチウムイオン電池用セパレータとして採用されている「メンブレンフィルム」の専門メーカー。8月12日に発表した2022年12月期第2四半期累計(1-6月)業績は、車載用電池向けと民生向け需要が増加し、連結営業損益が27.5億円の黒字(前年同期は1.0億円の赤字)に転換した。韓国の新興市場KOSDAQに上場申請していた韓国連結子会社の上場予定時期を8月から9月に変更しており、改めて材料視する動きにも期待したい。株価は6月高値とのダブルトップ形成後に調整を見せていたが持ち直し、足もとでは上昇トレンドを継続。

◆GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P]
GMO系の決済代行会社。8月8日に発表した2022年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)業績は、連結最終利益が前年同期比3.0倍の211億円に拡大し、通期計画の208億円を超過して着地。オンライン課金、継続課金、対面分野と「GMO後払い」合計の決済処理件数は同37.4%増と好調。また、対面キャッシュレス決済市場が拡大しており、次世代決済プラットフォーム「stera」端末の販売が伸びている。株価は緩やかな上昇を継続しているが、足もとでは200日線に上値を抑えられており、同線突破からの一段の上昇に期待したい。

◆インテージホールディングス<4326> [東証P]
市場調査・マーケティングリサーチを主軸に、システムソリューション事業やヘルスケア領域の情報サービスを展開。8月5日に発表した2022年6月期業績は、連結営業利益が前の期比5.2%増の46.4億円で着地。続く2023年6月期は前期比11.9%増の52億円と3期連続で過去最高を更新する見通し。ヘルスケア領域におけるマーケティング支援においては、アマゾン・ドット・コム<AMZN>とアイスタイル <3660> [東証P]の資本業務提携をきっかけに、再編思惑が高まりやすいだろう。株価は短期的な調整を交えて200日線を捉えてきており、同線突破からの一段高に期待したい。

(2022年8月26日 記)

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