【特集】「親子上場」が13位、相次ぐTOBで関心高まる<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 円安メリット
2 半導体
3 データセンター
4 人工知能
5 円高メリット
6 半導体製造装置
7 インバウンド
8 生成AI
9 TOPIXコア30
10 JPX日経400
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「親子上場」が13位となっている。
ソフトバンク<9434>は4月25日、子会社SBテクノロジー<4726>をTOBによって完全子会社化すると発表した。SBテクの少数株主との利益相反関係を解消し、機動的で着実な経営施策の実行を通じてシナジー創出を目指す考えだ。同日には信越化学工業<4063>もグループ会社でシリコンウエハー加工の三益半導体工業<8155>をTOBで完全子会社化すると明らかにした。
親子上場は、親会社と子会社の一般株主との間で利害が対立する利益相反が起きやすいとして長らく問題視されてきた。これまでも親子上場解消の動きは徐々に進んできたが、特にここ数年は東証の市場改革を背景に子会社を含むグループ会社全体の再編の動きも活発化している。東証は昨年12月に親会社と上場子会社・関連会社の関係にある上場企業すべてに対し、少数株主保護やグループ経営に関する考えについて情報開示するよう要請した。
ここTOBが相次ぐなか、上場子会社や関連会社を多く持つ銘柄群からは今後も目が離せない。三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>など大手商社をはじめ、トヨタ自動車<7203>や日本製鉄<5401>、GMOインターネットグループ<9449>、イオン<8267>などに注目。韓国ネイバーとの資本関係見直しを巡る動向が関心を集めるソフトバンクグループ<9984>とその傘下のLINEヤフー<4689>も要マークだ。
出所:MINKABU PRESS