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6430 ダイコク電機

東証P
3,505円
前日比
-5
-0.14%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.3 1.28 3.42 2.28
時価総額 518億円
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ダイコク電 Research Memo(7):2023年3月期は増収減益を見込むも、下期に向けて市場の活性化が進む見通し


■ダイコク電機<6430>の業績見通し

1. 2023年3月期の業績予想
新中期経営計画の初年度となる2023年3月期については、売上高を前期比6.6%増の26,000百万円、営業利益を同28.6%減の850百万円、経常利益を同30.5%減の950百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同47.1%減の650百万円と見込んでいる。

売上高は、パチンコホールにおける設備投資意欲が回復傾向にあることを背景として、「情報システム事業」及び「制御システム事業」がともに伸びる見通しである。ただ、「情報システム事業」については、1) 上期は半導体不足による電子部品等の調達難が継続すること、2) 下期はスマート遊技機が登場し市場が活性化することを前提としており、下期偏重の業績予想となっていることに注意が必要である。

「情報システム事業」は、1) 「スマート遊技機」導入に併せたCRユニット・情報公開機器などの拡販、2) 「Market-SIS」の市場シェアNo.1達成に向けた拡販、3) クラウドサービス第1弾「ClarisLink」の拡販など、既存製品の市場シェア拡大に取り組みながら、M&Aの検討を含む開発体制の強化により、クラウド開発の投資を加速していく方針である。一方、「制御システム事業」は、主軸を「パチンコ」から「スマートパチスロ」へと移し、メダルレス筐体とソフト開発体制の内製化により、安定的な開発体制の構築を図っていく。

利益面では、増収効果やMGサービスの伸びが収益の押し上げ要因となるものの、クラウドやパチスロへの積極的な投資に加え、半導体不足の影響や原材料価格の高騰を保守的に見積もり、営業減益となる見通しとしている。

2. 弊社アナリストの注目点
弊社でも、半導体不足の影響や原材料価格の上昇については慎重に見ておく必要があるものの、稼動が好調なヒット機種の登場などにより、パチンコホールの設備投資が徐々に回復してきたことや、今後予定されている「スマート遊技機」の導入も追い風となることから、同社の業績予想は十分に達成可能であると見ている。特に注目すべきは、「スマート遊技機」が、停滞していたパチスロ遊技機の性能アップにどのように寄与し、市場の活性化につながっていくのか、市場の回復とともに、有力ホール企業を中心とした業界の再編(2極分化)がいかに加速していくのかにあり、それらが同社の業績にどのような影響を及ぼしていくのかは、今後の成長性を占ううえでも重要な判断材料になるだろう。また、クラウドサービスの拡販やパチスロ開発など、将来に向けた取り組みもフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《YM》

 提供:フィスコ

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