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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (24)トレンドと転換のタイミングを知るために、一目均衡表を活用しよう!

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 いろいろな意味で注目を集めた参議院選挙は、自民党の大勝というほぼ想定通りの結果に終わりました。通常であれば、御祝儀買いに沸いてマーケットは大いに盛り上がるはずでしたが、じりじりと売りに押される動きが続き、上値の重い展開になってしまいました。アベノミクスという政策によって日本の株式市場を支えてくれた、安倍元首相を襲った突然の出来事にマーケットも落胆しているのかもしれません。

 2022年の重要イベントの一つだった参院選を通過したことで、次の注目イベントは秋に控える米国の中間選挙になりそうです。バイデン大統領は高齢ですし、インフレが落ち着く気配は一向にうかがえません。米10年債の利回りが低下して、2年債の利回りを下回る「逆イールド」が発生する状況になっていることもあって、景気減速への警戒感が強まっています。そのため、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ幅がどの程度になるのか、市場参加者の不安は高まる状況にあります。

 こうしたなか金利の動向に一喜一憂する動きが続き、どうしても割高感が否めないハイテクグロース株は苦しい状況に立たされています。ナスダック総合指数が厳しい展開となっていることもあって、私たち個人投資家が大好きな新興市場は厳しい展開を強いられています。

図1 マザーズ指数 日足
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 ここで東証マザーズ指数の動きをチャートで見てみましょう(図1)。少し長い期間でチャートを眺めると、21年11月から右肩下がりであることがわかりますね。株を買って儲けようと思ったら、株価が右肩下がりの銘柄ではたまにあるリバウンド上昇を狙うことくらいしかできませんので、本来なら買いは避けるべきです。もし、株価がこの先もまだ下がり続ける可能性があることを知ることができたとしたら、「高値掴み」や「落ちるナイフをつかむ」といった損失につながる行いをせずに済みます。

 言うのは簡単ですが、株価が右肩下がりのまま本当に下がり続けるのかは誰にもわからないのが現実です。そこで今回は、株価の方向性、トレンドを見極める時に使いたいテクニカル分析手法の「一目均衡表」をご紹介します。



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