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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6081 アライドアーキテクツ

東証G
271円
前日比
-3
-1.09%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
77.0 1.28 7.92
時価総額 38.6億円
比較される銘柄
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グラッドC
決算発表予定日

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ロックオン Research Memo(7):マーケティングロボットの開発加速、2018年9月期末までに30社と連携予定


■中長期の成長戦略

1. 中期計画達成に向けた人員増強
ロックオン<3690>の成長目標は中期経営方針で公表されており、2020年9月期に売上高で3,000百万円を目指すとしている。これは現在の全社売上高1,719百万円(2017年9月期)を、毎年20.4%成長させるペースである。仮に商流PF事業の売上高464百万円(同)を現状維持とすると、マーケティングPF事業1,254百万円(同)を年率26.4%成長させることを意味する。

目標達成のための戦略は以下の2点である。
(1) マーケティングロボット重点開発テーマの具現化
(2) マーケティング&セールス組織の拡充と高度化

両分野に共通するのは、人材の量と質の充実である。(1)においては、ノンコア(商流PF事業のソリューション業務)の人材を既にシフトした。今後も開発人材を増やし、AI、BI、APIなどの注力分野の具現化を急ぎたい考えだ。(2)に関しては、マーケティング&セールス人員を12人(2015年9月期)から2年間で倍増以上の25人(2017年9月期)まで増やしてきた。一方で、海外のSaaS企業に比較するとまだ同社は低い水準である。今後も巡行速度で人員増強を継続する計画である。

2. マーケティングロボット具現化の進捗
マーケティングロボットの開発は最重要テーマである。開発の領域は、大きくはセンサ・可視化領域(下段)と制御・駆動領域(上段)に分かれる。

(1) センサ・可視化領域(一層)
センサ・可視化領域(下段)は同社の得意としている分野である。同社は広告効果測定のNo.1カンパニーとしての一気通貫サービスを提供しており、匿名ユーザーの膨大なデータが蓄積されている。ユーザーの動線が検索サイト経由中心からSNSやキュレーションサイトなどに多様化するなかで、同社は多様なメディアと連携しつつ「データ」を充実させる戦略である。この領域では、追加機能は自社開発が基本となる。2017年9月期の主な開発は、楽天リサーチ(株)などの3rd Partyのデータ取込み(2016年12月)、GoogleやYahoo!などとのリスティング連携(2017年7月)などであり、これからもスマートTV連携(2018年9月期上期予定)などが続々とリリースを控える。

(2)制御・駆動領域(二層、三層)
制御領域では、センサで蓄積した膨大なデータがAIを活用して分析され、消費者のプロファイル(属性、行動履歴など)を立体的に把握することを可能とする。駆動領域は、顧客のニーズや環境によって様々なマーケティング施策が実行される。いずれの領域も外部との連携が基本方針であり、2017年9月期下期から2018年9月期上期に大幅に強化されている。

外部連携の一例は、以下のとおりである。

a) 事例1
2017年9月、SNSマーケティングプラットフォーム「モニプラ」(アライドアーキテクツ<6081>)との連携を開始し、ユーザー行動と定性データを掛け合わせた施策評価が可能になった。
b) 事例2
2017年9月、デマンド サイド プラットフォーム(DSP)である「Logicad」と連携を開始し、行動からユーザーを絞り込み、広告配信することが可能になった。
c) 事例3
2017年10月、データフィード最適化ツール「Gyro-n DFM」と連携を開始し、高い精度でデータフィード広告の計測を実現した。

同社では、マーケティングロボット具現化に向け、蓄積したビッグデータの利用促進を図るため、2018年9月期末までに、累計30社と新規連携を行う予定である。これにより、効果測定が強みの「アドエビス」は、One to One マーケティングを自動的・効率的に実行する手段に進化することになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《NB》

 提供:フィスコ

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