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6050 イー・ガーディアン

東証P
1,375円
前日比
+15
+1.10%
PTS
1,675円
21:55 05/07
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.5 1.46 2.25 60.84
時価総額 164億円
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決算発表予定日

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EG Research Memo(4):2022年9月期第2四半期は、市場拡大の追い風を捉え、上期計画から上方修正


■業績動向

1. 2022年9月期第2四半期の業績
イー・ガーディアン<6050>の2022年9月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比20.6%増の5,739百万円、営業利益が同36.2%増の1,182百万円、経常利益が同36.1%増の1,234百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同100.0%増の965百万円と大幅な増収増益となった。期初に開示した上期計画からは、売上高で7.4%増、営業利益で19.7%増となり、上方修正が行われた。

期初の計画では上期の売上高は5,346百万円だったが、実績は393百万円上振れした。増収の主な要因はソーシャルサポート業務とアド・プロセス業務、サイバーセキュリティ業務にある。ソーシャルサポート業務では、キャッシュレス決済、EC(インターネット通販)及びワクチン接種案件の拡大が継続した。アド・プロセス業務も、CARTA HOLDINGS社との合弁会社であるビズテーラー・パートナーズと連携した案件が拡大した。サイバーセキュリティ業務においては、セキュリティ需要が増加する中で、WAF(100万サイト以上の導入実績)と専門性の高い脆弱性診断等により業績を伸ばした。なお、近年下降トレンドが続いてきたゲームサポート業務は、2022年9月期第2四半期も前年同期比で減収となったものの、下げ止まりの兆しが見えた。

営業利益に関しても、上期の期初計画は988百万円だったが、実績は194百万円上振れした。上期に、東京センター移転及び大阪センター増床を行ったため、費用が先行するタイミングではあったが、増収が予想を上回ったことや生産性が向上したことにより30%を超える増益となった。売上高営業利益率では20.6%(前年同期比2.4ポイント上昇)と高水準を達成。今期はセンターの開設がなかったことなどにより、販管費率が低下し、収益性を押し上げた。


2022年9月期通期は売上高100億円超、経常利益20億円超、8年連続の2桁成長を目指す。
2. 2022年9月期通期の業績予想
2022年9月期通期の連結業績は、売上高が前期比10.9%増の11,012百万円、営業利益が同10.2%増の2,170百万円、経常利益が同8.2%増の2,207百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.1%増の1,360百万円と、売上高で100億円、営業利益で20億円の大台を超え、過去最高業績を更新する予想である。上期業績は上方修正したものの、通期予想は期初予想を据え置いている。

同社の事業を取り巻く市場環境は全体として良好だ。ソーシャルサポート業務では、需要の拡大が続く動画監視業務やキャッシュレス決済加盟店審査業務などを始め、全方位営業で成長市場を狙いにいく。ゲームサポート業務では、海外案件の獲得が主な戦略となる。2022年3月には、デジタルコミュニケーションのプロフェッショナル集団であるURAWAZAと提携し、ゲームタイトルのグローバル展開をプロモーションから、その後の運営まで一気通貫でサポートする体制を確立した。アド・プロセス分野では、消費者庁や気象庁など公的機関において広告の審査・監視業務の実績を積み重ねており、民間企業へのPR効果が期待できる。サイバーセキュリティ分野では、ソフトウェア型WAFの導入実績と、「セキュリティの第一人者による他社に模倣できない品質・信頼性」を生かして、既存サービスの拡販および新サービスの開発を行う。全体として、インターネットを不安やストレスなく使いたいというエンドニーズ、顧客企業の働き方改革によるBPOニーズは高まっており、総合ネットセキュリティ企業である同社の活躍の場が着実に増えていると推察される。

通期の売上高計画に対する第2四半期進捗率は52.1%(前期は49.5%、前々期は50.5%)と例年を上回る。営業利益に関しても、第2四半期進捗率が54.5%(前期は50.0%、前々期は52.6%)と前期よりも5ポイントを上回るペースだ。同社は、例年、下期業績が上期を上回る傾向にある。また、2022年9月期は上期に拠点の増床を行っており、下期には稼働率がさらに高まることが予想できる。足元では、好調を維持する3業務(ソーシャル、アド・プロセス、サイバーセキュリティ)に加え、底打ちを確認したゲームサポートも反転が期待できる。以上のことから、弊社では、大きな波乱がなければ、売上高・各利益ともに上方修正の可能性が高いと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SI》

 提供:フィスコ

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