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5261 リソルホールディングス

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リソル Research Memo(3):多世代が楽しめる、多彩な施設と多様なサービス(1)


■事業概要

3. 事業内容
リソルホールディングス<5261>の事業セグメントは、ホテル運営事業、ゴルフ運営事業、開発事業(投資再生ビジネス、再生可能エネルギー、地方創生推進)、福利厚生事業、リゾート関連事業の5事業である。売上高と営業利益の事業別構成比を見ると、売上高はホテル運営事業が35%、ゴルフ運営事業が45%、開発事業が10%であり、この3事業で90%を占める。営業利益も現状、3事業が大半を稼ぎ出していると言うことができる。なお、同社事業の特徴として、ホテルやゴルフ場などの運営サービスは安定的に成長しているが、不動産売却や投資再生ビジネスについては、案件次第で一時的に収益が大きく膨らむことがある。

しかし、単純な事業セグメントの説明だけでは、同社の事業全体像を捉えることは難しい。後に詳細を説明するが、同社のビジネスが様々な事業の重層的なシナジーで成り立っていることが理由である。もちろん各事業は単独で収益向上と成長を目指すわけだが、むしろ、各事業が有機的に結びつくことで醸成されるシナジーや付加価値を背景に、顧客に高い利便性や大きな満足を提供することが、同社の企業目的になっていると言うことができる。その象徴が同社の基幹施設、多世代交流型リゾートコミュニティ「リソル生命の森」である。同社の事業構造は、「リソル生命の森」を幹とし、ホテル、ゴルフ、ライフサポート、リゾートライフを枝とする“ツリー型”構造となっている。それぞれの事業がノウハウや情報を共有し、グループシナジーを発揮することで、リソルツリーは多世代が交流するリゾートコミュニティを中心に大きく育っていくのである。

(1) ホテル運営事業
ホテル運営事業では、“ホテルリソル”ブランドを中心とした運営やコンサルティングなどを行っている。事業の核となる運営施設は、立地や客層など諸条件を厳密に審査し、現在の競争力と将来のポテンシャルを的確に評価、さらに社内ポートフォリオを意識した上で、受託を中心に最適な事業モデルを決定する。運営現場においては、きめ細かな価格設定やコスト管理、リソルカードによる利便性提供、アンケートによるフォローなど顧客志向を徹底しており、これにより、リピーターを獲得し囲い込むことで事業の成長につなげている。

同事業のブランド“ホテルリソル”は、くつろぎのブランド“ホテルリソル”シリーズ、さらに上級路線である“ホテルリソルトリニティ”シリーズを展開しており、運営施設拡大を着実に進めている。特に他社との差別化を図るため、自宅のようにくつろげる居心地の良い「リビングロビーR」※、客室の中で靴を脱いでくつろげる「シューズオフスタイル」「RESOLオリジナル快眠ベッド」や「ウェルカムアロマ」など、独自のくつろぎスタイルを提案している。なかでも「リビングロビーR」は、2017年4月「ホテルリソル名古屋」の全館リニューアルに合わせて、「『もう1つの居場所』があるホテルへ」という新しいコンセプトで本格展開を開始した。「ホテルリソル名古屋」の「リビングロビーR」の写真を見ると、リビングソファやPCなどを設置したスペースなど、シーンに合わせた過ごし方ができる居心地の良いロビーとなっていることが分かる。一方、客室はデスクのコンパクト化によりベッド幅を広げ、オフタイムへスイッチするくつろぎを演出している。今後オープンが予定される“ホテルリソル”ブランドにも積極的に導入していく予定だ。

※「リビングロビー」は同社の登録商標。


主力業態の“ホテルリソル”のほかにも、マリンリゾート「プリシアリゾートヨロン」、ペットと泊まれる「ペット&スパホテル」、きめ細やかなサービスのリゾートホテル「R&Sホテル」、ゴルフ場のフェアウェイフロントに佇む高級別荘「ゴルフヴィラ」や長期滞在を楽しめる別荘シェアリング「リソルステイ」など、シーンで選べる多彩な宿泊形態がある。中長期的に訪日外国人観光客の増加が予測されるなど、ホテル運営事業の持続的な成長が期待される。

(2) ゴルフ運営事業
ゴルフ運営事業では、ゴルフ場の運営やコンサルティングなどを行っている。運営現場では、コスト管理に加えリソルカードによる利便性提供など、顧客志向と顧客フォローのサービスによって顧客ロイヤルティを高め、ホテル運営同様、リピーターの獲得と囲い込みを進めている。各ゴルフ場では、バンケット事業を強化しており、ゴルフプレーヤー以外の人でもゴルフ場を気軽に利用できるよう、ランチビュッフェ、謝恩会、コンサート、サンセットディナー、婚活イベント、宴会や法事といったレストランを活用した多彩なイベント企画を展開し、クラブハウスのコミュニティ化を図っている。リゾートも運営しているゴルフ運営会社だからこそ可能となるシナジーと言えるだろう。

事業の核となる運営施設は立地や客層などを厳密に審査して、取得または受託を決定している。近年は、少子高齢化やゴルフの大衆化が少しずつ進んでいるため、都会や人気リゾート近くの施設で稼働が良くなっているようだ。一方、同社は、より幅広い利用者を取込むため、運営スタッフ3人による究極の効率運営コースから高級コースまで、顧客のニーズやゴルフ場のステータスに合わせた、オールラウンドな運営スタイルの実現を目指している。こうした運営で得られるノウハウを柔軟に相互活用することで変化対応力を身に着け、業界内での差別化を図る考えである。差別化の源泉たる運営ノウハウは、ゴルフにとどまらずグループ内で相互活用されている。

「Enjoy!Golf(エンジョイゴルフR)」※をコンセプトとし、2017年7月に“リ・スタイル”した「南栃木ゴルフ倶楽部」は、平日スタッフ3名体制など圧倒的なコストパフォーマンスに挑戦した新しい運営スタイルを実現した。同ゴルフ場は低価格で気軽にプレーしたい初心者や、純粋にゴルフを楽しみたいヘビーゴルファーに好評で、今業界で最も注目されるコースの1つとなっている。一方、2018年2月には、名門「中京ゴルフ倶楽部 石野コース」の経営を中京テレビ放送と共同で開始した。歴史ある女子プロゴルフトーナメントの「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」の開催コースとして全国に知られる、中京地区で最上級のコースである。ゴルフは2020年東京オリンピックの正式種目に選ばれており、ゴルフに対する親しみが今後さらに増していくことが期待されている。

※「エンジョイゴルフ」は同社の登録商標。


(3) 開発事業
開発事業は、投資再生ビジネス、再生可能エネルギー、地方創生推進「大学連携型CCRC」などの事業を行っているが、同社にとってグループ全体のシナジーを最大化する部門という位置付けでもある。

a) 投資再生事業
投資再生事業では、ホテルやゴルフ場などのコンサルティング、デューデリジェンスなどの業務を通して、自社の運営で長年蓄積したノウハウを活用し、投資再生を行っている。投資再生の流れは、立地や客層、社内ポートフォリオを考慮した上で、ROI(投資回収率)など社内の厳しい基準に従って施設を取得し、同社シナジーによってバリューアップ、マーケットの動向を的確に捉え運営を残したまま売却??となっている。取得はバリューアップ後の売却と大きな意味でセットであり、資産は増やさずに施設を増やすという同社の考え方が反映されている。同社は、ゴルフ場経営の合理化やホテル稼働率の改善ばかりでなく、保養所・別荘などの再生・活性化、土地の有効活用などにも力を入れる。なお、投資再生事業は、ホテル運営事業やゴルフ運営事業の物件確保という点で、事業の入り口にもなっている。

b) 再生可能エネルギー事業
同社は、東京オリンピック・パラリンピック後のホテル需要を見据え、次なる事業の核としてゴルフ場の土地建物などを利用した再生可能エネルギー事業を推進している。2014年の静岡県太陽光発電設備(50キロワット/大熱海国際ゴルフクラブの建物屋根)でスタートした再生可能エネルギーの売電事業は、広島県太陽光発電設備(2016年:2,500キロワット/瀬戸内ゴルフリゾート隣接地)、福島県太陽光発電設備(2019年予定:39,000キロワット/ゴルフ場業態変革)へと拡大し将来の安定収益源として今後も事業を展開していく考えである。同社は「地球にやさしい」企業グループを目指すことも重要なテーマと考えており「リソル生命の森」では再生可能エネルギーによる地産地消エネルギー事業に取組む考えだ。

c) 地方創生推進事業「大学連携型CCRC」
CCRCとは「Continuing Care Retirement Community」の略で、米国で生まれた概念である。仕事をリタイアした人が第2の人生を健康的に楽しむ街(コミュニティ)のことで、元気なときに地方に移住し、生涯学習や社会活動を通じてアクティブに生活し、必要な時に医療と介護のケアを受けながら、生涯住み続けることができる場所を言う。政府は、シニア世代が希望に応じて移り住むことを支援するため、「生涯活躍のまち(日本版CCRC)」構想を推進している。高齢者の地方移住を促すことで首都圏への人口集中を緩和する一方、活性化によって地方創生を推進する方針である。

同社は、こうした政府の構想を背景にCCRCを事業として取込む考えで、緑豊かで自然に囲まれた多世代交流型リゾートコミュニティ「リソル生命の森」に「大学連携型CCRC」の実現に向けた構想案を作成している。「リソル生命の森」は、都心から50km圏内という絶好のロケーションにあるアーバンリゾートである。世界のトップアスリートも利用する日本有数のスポーツ施設や多彩なレクリエーション施設を完備し、同社がスポーツからカルチャーまで多種多様なプログラムを提供している。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、開催地に近い練習地として各国から打診も受けているようであり、ステータスは順調に高まっていると見られる。また、スポーツ施設やクリニックでは、専門スタッフや健幸アドバイザーと協力して「健康寿命」を延ばすプロジェクトにも取組んでいる。現在、ログハウスのリノベーションを進めており、さらに各種施設の大規模リニューアル工事や天然温泉の掘削工事を計画している。

既に住宅エリアには約200人の定住者がおり、「リソル生命の森」に集まる多様な世代と交流しながら、安心・安全な環境のなかで人生を楽しんでいる。今まさに、コミュニティタウンとして進化しているところである。同社の目指す「大学連携型CCRC」は、単にアクティブに過ごすだけでなく、「学ぶ」ことの満足、「楽しむ」ことの豊かさ、「生きる」ことの充実も追求している。このため、千葉大学と連携した公開講座やカルチャー教室など特別プログラムによる生涯学習を拡充している。また、千葉大学予防医学センター近藤克則教授監修の、同社が独自開発した「リソルウェルネスプログラム」を基に「ウェルネスエイジクラブ」を本格始働させた。「ウェルネスエイジクラブ」では、「からだ」ばかりでなく「こころ」の健康寿命も延ばすことを目標に、 “いきがい・絆・健康・くつろぎ”という4つのテーマで100を超える多種多様なプログラムを楽しむことができる。

地元の千葉県長柄町との連携では、住み替え支援や地域住民との交流、地域医療機関との連携など「地域との協働」を進めており、将来的には医療や介護の体制も整えていきたいとしている。このように、絶好のロケーションと有力な連携先を背景に、リソルグループの象徴たる「リソル生命の森」において同社グループのノウハウが結集される他に例のない「大学連携型CCRC」の実現が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MW》

 提供:フィスコ

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