コニシ---3Q売上高が1.4%増の884.24億円、ボンド事業などの好調が売上に貢献

コニシ<4956>は1月31日、2017年3月期第3四半期（16年4-12月）決算を発表。売上高が前年同期比1.4%増の884.24億円、営業利益が同1.2%増の47.21億円、経常利益が同1.0%増の47.88億円、四半期純利益が同14.4%増の31.13億円だった。

ボンド事業では、一般家庭用関連において防水スプレーの定番導入が継続して伸張した。住宅関連において新設住宅着工戸数が高水準で推移し、現場で施工する内装工事用接着剤、タイル用接着剤、シーリング材、工場において加工される建築資材に用いられる接着剤の売上が堅調だった。産業資材関連において紙関連用途向けの水性接着剤やトラック架装業界でパネル用途向けのウレタン系接着剤、電子部品などに使用される弾性接着剤の大きな伸長が継続した。土木建築関連においても、震災の影響を受けている九州地区の大きな伸長は継続している。都市部を中心に建築物のリニューアル物件が増加し始めており、補修材、建築用シーリング材ともに微増となった。化成品事業においては、自動車業界においてハイブリッド車を中心に使用される商材の増加が継続し、北米向けの好調な車種の商材も大きく伸長。土木建設工事事業では、公共事業を中心としたインフラ、ストック市場の補修・改修・補強工事が堅調に推移し売上に貢献した。

17年3月期通期については、売上高が前期比6.0%増の1260.00億円、営業利益が同3.9%増の66.30億円、経常利益が同5.0%増の67.10億円、当期純利益が同11.1%増の41.80億円とする期初計画を据え置いている。

《TN》

　提供：フィスコ