明光ネット Research Memo(7):良好な財務状況が継続中で、主力事業の収益性も緩やかに回復見込み
■財務状況
明光ネットワークジャパン<4668>の2016年8月末の財務状況は、総資産が前期末比1,710百万円減少の16,970百万円となった。このうち、流動資産は同2,963百万円減の6,865百万円となった。M&Aや自己株式取得資金として現預金が2,711百万円減少したことが主因だ。また、固定資産は同1,252百万円増加の10,105百万円となった。M&Aの実施に伴いのれんが1,568百万円増加した。
一方、負債合計は前期末比291百万円減少の3,760百万円となった。前受金が国際人材開発の子会社化に伴い458百万円増加したが、未払法人税等で398百万円、未払消費税等で187百万円それぞれ減少したことによる。また、純資産は前期末比1,419百万円減少の13,209百万円となった。自己株式を1,500百万円取得したことが減少要因となった。
経営指標を見ると、純資産の減少により自己資本比率が前期末の78.0%から77.4%に低下したものの、引き続き高水準を維持していることに変わりはなく、また有利子負債比率も0.5%と実質無借金経営を維持しており、財務内容は良好な状態が続いていると判断される。一方、収益性については売上高営業利益率が前期の18.9%から11.7%に低下した。収益性の高い明光義塾FC事業の収益が落ち込んだことが主因となっているが、今後は同事業の回復とともに緩やかに上昇に転じ、中期経営計画の最終年度では16.1%まで回復する見込みとなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ