信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

4650 SDエンターテイメント

東証S
297円
前日比
-7
-2.30%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
22.7 1.96
時価総額 26.7億円
比較される銘柄
RIZAP, 
ランシステム, 
東祥

銘柄ニュース

戻る
 

SDエンター Research Memo(9):2018年3月期は中期成長戦略の一部が成果を出すことで大幅増収増益を予想


 

■業績見通し

2018年3月期通期についてSDエンターテイメント<4650>は、売上高8,600百万円(前期比11.5%増)、営業利益450百万円(同138.7%増)、経常利益300百万円(同472.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益200百万円(同884.9%増)と大幅増収増益を予想している。

同社は2018年3月期から、その他事業の中のカウネット事業に関し、売上高と原価を両建てで計上する方法から、手数料収入だけを計上する方法に変更する。2017年3月期の売上高を同じベースに調整すると7,710百万円となり、それを基準とした増収率が11.5%ということだ。

2018年3月期は、前述した2020年3月期の中期業績目標の実現に向けた取り組みのいくつかが始まる。またそれらの施策の中には良きにつけ悪しきにつけ、結果が早期に判明するものも多い。その意味で、2018年3月期は半期ベースで成長戦略の進捗を確認できるものと弊社では期待している。

事業セグメント別に見ると、売上高の増収額890百万円のうち半分近い413百万円をその他事業の増収によるものとなっている点が注目される。ほかに増収額が目立つのはフィットネス事業とGAME事業であり、それぞれ、成長戦略に基づく諸施策の成果として増収が期待されている。

利益面では全社ベースで営業利益(調整前のベース)が275百万円の増益が計画されているが、内訳として、売上高における増収貢献額の大きさに呼応する形で、GAME事業、フィットネス事業、その他事業の増益貢献額が大きくなっている。

● 各事業セグメントの動向
(1) GAME事業
売上高2,340百万円(前期比5.1%増)、営業利益154百万円(同563.4%増)が予想されている。この内訳として同社は、新型クレーンゲームの追加導入でプライズゲームの増収額が218百万円、増益額が82百万円と計画している。また、チョイ置きモデル出店については2018年3月期中に240台の設置を計画しており、ここで売上高38百万円、営業利益7百万円を予想している。セグメント全体では、売上高についてはディノスパーク札幌白石店の閉店の影響があるため増収額は112百万円と見込んでいる。利益については赤字削減によって増収額よりも大きい130百万円の増益を計画している。

(2) フィットネス事業
売上高2,350百万円(前期比13.7%増)、営業利益356百万円(同31.8%増)が計画されている。前期のけん引役となった津藤方店が今期はフル寄与となり、その効果が売上高で93百万円、営業利益で58百万円が見込まれている。また、他の既存店舗のリニューアルによる効果として売上高で67百万円、営業利益で41百万円の増加を予想している。新規出店については自社物件のディノスパーク札幌白石内に新ジムを出店した分が織り込まれている。この効果は、売上高は61百万円とプラス寄与だが、営業利益については初年度の償却負担等が大きいため16百万円の損失を予想している。これら3つの要因が中心となって前述のセグメント見通しとなっている。

(3) ボウリング事業
売上高1,150百万円(前期比6.5%増)、営業利益96百万円(同10.4%増)と予想されている。ボウリングについては従来からのLTBと呼ぶボウリング教室の開催や投げ飲み放題プラン等に加え、99周年企画(創業は1918年)によるイベントなどが予定されており、それらを織り込んで増収増益計画となっているとみられる。2017年3月期が需要期の第3四半期において天候要因から大きく収益が落ち込んだ点を考慮すれば、営業利益の反発(増益)度合いは、会社予想を上回る可能性があると弊社ではみている。

(4) 施設管理事業
売上高1,260百万円(前期比0.8%増)、営業利益152百万円(同9.7%増)と予想されている。シネマ事業において前期の大ヒット作「君の名は。」の反動減も考慮して売上高は慎重な見通しになっているとみられる。営業利益については、飲食売上高の拡大やファシリティマネジメントの効率化などを考慮して前期比9.7%(13百万円)の増益予想になっているとみられる。

(5) その他事業
売上高1,500百万円(前期比38.0%)、営業利益66百万円(同119.1%増)と予想されている。売上高については既存事業・既存施設の収益拡大に加えて、保育事業で4施設、放課後デイサービスで1施設をオープンする計画であることが、高い増収率予想につながっている。利益については、今期オープンの施設については損益トントンか若干の赤字となるとみられるが、既存施設の収益改善が進むことで119.1%(35百万円)の増益予想が期待されているとみられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均