大幸薬品 Research Memo(4):医薬品事業における約50年ぶりの新製品「正露丸クイックC」を発表
■中長期の成長戦略
大幸薬品<4574>は医薬品事業において、正露丸、セイロガン糖衣Aに次ぐ約50年ぶりの新製品「正露丸クイックC」を発表した。本製品は、正露丸、セイロガン糖衣Aの主成分「木クレオソート」の単味生薬製剤である。中身が液体のソフトカプセルで、すばやく溶け出し、胃で吸収されるので、急な下痢等のトラブルに効果がある。2017年4月の販売開始を予定している。また、同社は、新CMを5月より全国放映し、併せてWEBサイトやSNSを通じて製品情報を発信し、止瀉薬のエントリー層である若年層に対して使用機会の浸透を図っていく。
本製品の投入を契機に、同社は止瀉薬市場シェアを直近の47%から50%までに回復させたい意向であり、本製品が苦戦している国内医薬品事業の救世主になりうるか、今後の動向が注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
《TN》
提供:フィスコ