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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4464 ソフト99

東証S
1,467円
前日比
+13
+0.89%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.2 0.59 2.79
時価総額 327億円
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石原ケミ
決算発表予定日

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ソフト99 Research Memo(7):手元キャッシュは潤沢で財務内容は良好、ROICも大きく上昇


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
ソフト99コーポレーション<4464>の2021年3月期末の総資産は、前期末比2,031百万円増加の57,286百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現預金・有価証券が1,296百万円増加したほか、2021年3月に出荷が増加したことにより売上債権が820百万円増加した。固定資産では投資有価証券が426百万円増加したほか、アズテックの子会社化でのれんが610百万円増加した。また、温浴事業の減損損失計上により、土地が851百万円、建物及び構築物が293百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比536百万円増加の7,411百万円となった。仕入債務が254百万円増加したほか、未払法人税等が264百万円増加した。また、純資産は前期末比1,494百万円増加の49,874百万円となった。利益剰余金が1,527百万円、その他有価証券評価差額金が456百万円それぞれ増加した一方で、温浴事業の減損損失計上により土地評価差額金が547百万円減少した。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は87.1%と高水準を維持しており、また、有利子負債もほとんどなく実質無借金経営であることから財務基盤は健全な状態にあると言える。また、収益性に関しては、営業利益率で12.0%とここ数年来の最高水準に上昇したほか、ROIC(投下資本利益率)で7.7%と同社が目標とする6%以上を上回って推移した。ROEが3.1%と前期の3.8%から低下したが、これは減損損失を計上したことによる売上純利益率の低下が要因で、これを除けばROEは4%台に回復していたものと考えられる。とは言え、ROEの水準としてはまだ低く、同社の株式時価総額が310億円程度と純資産の約6割の水準にとどまっているのも、資本コストを上回るリターンを得られていないことが一因と見られる。ただ、同社は保有する潤沢な資金(現預金・有価証券+投資有価証券で260億円強)を、M&Aも含めて成長性の見込める事業に投下していくほか、資本効率の向上を目的とした自己株式取得等にも充当していく意向を示している。特に、投資に関しては、ポーラスマテリアル事業で新工場の建設を計画するなど積極的に展開していく方針で、これらの取り組みの成果が収益面で顕在化してくれば、株式市場での評価も変わってくるものと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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