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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4447 ピー・ビーシステムズ

東証G
599円
前日比
+4
+0.67%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.1 3.06 202
時価総額 39.4億円
決算発表予定日

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PBシステムズ Research Memo(1):2024年9月期は、コスト吸収し最高益更新へ


■要約

1. サイバーセキュリティに絡んだ「レジリエンス」や「DX」需要を捉える企業
ピー・ビーシステムズ<4447>は、中堅企業をメインターゲットとしつつ、SaaS事業者、公共団体向けに各種情報システムを構築する、システム仮想化技術に精通したクラウド基盤構築力が強みの福岡を地盤とする独立系SIerである。デジタルワーク推進から、サイバーセキュリティに絡んだレジリエンス構築やDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現までをクラウド技術力でトータルにサポートするセキュアクラウドシステム事業を中核とする。VR(仮想現実)空間を生み出す、体験共有型VRシアター「MetaWalkers (旧称:4DOH)」シリーズを製造販売するエモーショナルシステム事業との2軸構成だが、新たにメタバース事業、シニア市場をねらった「e(エレクトロニック) × r(リアル)スポーツ」ビジネスを将来的な成長エンジンとして育成中である。

2. 2023年9月期は第4四半期で一気に挽回し最高益計画を着実に達成
2023年9月期の業績は、売上高が前期比15.9%増の2,900百万円、営業利益は同11.6%増の301百万円、経常利益は同12.7%増の295百万円、当期純利益は同11.9%増の205百万円と全項目で過去最高を更新した。期初計画に対して、売上高は4.4%増、営業利益は0.5%増、経常利益は0.3%増、当期純利益は0.2%増とこちらもわずかながら計画を上回る着地となった。営業利益ベースでは第3四半期累計時点で前年同期比41.2%減だったことから、通期計画の達成を危ぶむ向きも株式市場ではあったとみられるが、第4四半期で大幅な挽回に成功した格好である。長年の経営課題でもあったエモーショナル事業の黒字転換を達成したこともあって、売上高営業利益率は10.4%とほぼ前年同期並みの水準を確保することができた。

3. 営業力強化でビジネスチャンスを確実に捉え最高益更新を目指す
2024年9月期の業績見通しについては、売上高が前期比10.3%増の3,200百万円、営業利益が同15.1%増の347百万円、経常利益が同17.0%増の346百万円、当期純利益が同15.3%増の237百万円としている。同社では2024年9月期を「規模拡大に舵を切るファーストステップとなる1年」と位置付けており、積極的な人財増強と首都圏への拠点新設により営業力を強化することで、2ケタの増収増益、6期連続で各利益の最高益更新を目指す。首都圏ではSaaS事業者やAI事業者といったサービスプロバイダ関連のクラウド構築ニーズが足元で拡大しているほか、半導体関連の企業に対して仮想デスクトップ等の先進的VDIのビジネスを仕掛ける機会が出てきており、今後も増えることが期待できることから、ビジネスチャンスを確実に捉えて成果に結びつける考えだ。

■Key Points
・2024年9月期はエンジニア・セールスエンジニア数は前期比9人増の45人まで増強の計画
・ランサムウェア対策などシステム強靭化ニーズがさらに顕在化
・半導体関連投資で盛り上がる九州、半導体関連企業からの引き合いも新たに

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SI》

 提供:フィスコ

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