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3762 テクマトリックス

東証P
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前日比
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20.4 3.18 1.72 107
時価総額 726億円
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テクマトリックス---1Qは2ケタ増収増益、情報基盤事業の売上収益は過去最高を計上


テクマトリックス<3762>は28日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比16.1%増の114.73億円、営業利益が同0.1%増の8.98億円、税引前利益が同0.1%増の9.10億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同11.6%増の5.60億円となった。

情報基盤事業の売上収益は前年同期比19.0%増の74.78億円と過去最高となり、営業利益は同11.1%増の6.46億円となった。当第1四半期の業績は、前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により好調に推移した。また、サブスクリプション型の課金モデルであるクラウド型セキュリティ対策製品の受注も拡大傾向にある。西日本地域での販売も前期からの好調さを維持している。受注高は、前期実績を若干下回ったが、連結子会社クロス・ヘッドの受注の遅れがあるものの、クラウド型セキュリティ対策製品などコロナ禍で大幅に需要が高まった製品の受注は、大型案件も含め前年並みの水準を維持している。売上収益は、ストック型ビジネスの伸長により順調に増加している。営業利益は、円安の影響、人件費・販管費の増加、新規事業として取り組みを始めたクラウドネイティブ活用ソリューションへの投資などの影響を事業の伸長で吸収し、前期実績を上回る水準となった。

アプリケーション・サービス事業の売上収益は同18.2%増の18.83億円、営業利益は0.34億円(前年同期は0.56億円の損失)となった。当第1四半期の業績は、受注高、売上収益、営業利益ともに好調で、前期実績を上回った。前々期からオンプレミスのライセンスについてもサブスクリプションへシフトしたため、サブスクリプション売上の積みあがりが、売上収益、営業利益を押し上げる効果に繋がっている。CRM分野では、受注は計画値を上回った。また前期からのサブスクリプションの積みあがりにより売上収益、営業利益ともに順調に増加している。ソフトウェア品質保証分野では、依然として車載分野でのテストツールの需要が旺盛で受注計画を上回った。また、前々期からのサブスクリプションの積みあがりにより売上収益、営業利益ともに順調に増加している。ビジネスソリューション分野では、受注は前期実績をやや下回っているが、売上収益は前期実績並み、営業利益は改善傾向にある。新規事業のEdTech事業は、有名私立先進校や国・公立校への導入が進んだ。公立校への同社クラウドサービスの導入を拡大するため、自治体の教育委員会向けの営業活動を強化した。

医療システム事業の売上収益は同5.2%増の21.12億円、営業利益は同41.7%減の2.16億円となった。前年同期の夏季賞与引当不足を前々年期末に計上したことにより前年同期の営業利益が引き上げられたことによる反動減と処遇制度統一に係る費用等の計上(IFRS調整)が営業利益に影響したことを考慮すれば、実質的な利益成長は維持している。当第1四半期の業績は、2022年4月1日に新たにスタートした新生PSPの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注している。一方で、一般生活者をターゲットとしたPHR(Personal Health Record)サービスの開発や、医療機関、AIベンチャー・外部企業との連携による共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果を上げている。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上収益は前期比7.7%増の495.00億円、営業利益は同4.0%増の53.00億円、税引前利益は同4.4%増の52.90億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同8.8%増の32.10億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

 提供:フィスコ

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