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イグニス Research Memo(5):通期予想は3度目の増額修正、過去最高業績の更新を見込む


■決算動向

(3) 2016年9月期業績予想

2016年9月期の業績予想についてイグニス<3689>は、第3四半期までの実績や足元の状況等を勘案して3度目の増額修正を行った。修正後の業績予想は、売上高が前期比127.4%増の5,500百万円(修正幅800百万円)、営業利益が1,200百万円(前期は38百万円の損失/修正幅200百万円)、経常利益が1,200百万円(同148百万円の損失/修正幅200百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益が900百万円(同306百万円の損失/修正なし)と前期からの大幅なV字回復を見込んでおり、実現すれば過去最高の売上高、利益を更新することになる。

通期業績の達成のためには、第4四半期の売上高1,464百万円(第3四半期比2.8%増)、営業損失2百万円(第3四半期は358百万円の利益)で達成することができる。特に利益予想は、第3四半期までの実績から判断して明らかに低い水準に抑えられているが、来期以降の業績拡大に向けて、広告宣伝費の積極投入や新サービスの事業化に向けた費用など、大規模な先行投資を見込んでいることが理由となっている。また、本格的なテレビCMに向けて約4億円規模の費用を見込んでいた分については、テレビCMの見合わせにより、他の広告手段(テストマーケティングで制作した素材を動画広告として活用する等)へと振り替える方針のようである。

弊社では、「ぼくとドラゴン」が好調を持続している上、第4四半期に入ってからも大型イベント(「進撃の巨人」とのコラボイベント)などで新規ユーザーが増えていること※、足元で順調に伸びてきた「U-NOTE」による業績寄与や「with」の着実な成長などにより売上高予想の達成は可能であるとみている。また、利益面については、広告宣伝費の積極投入を含めた先行費用の掛け方次第と言えるが、利益予想の水準が最低限のコミットラインという見方もできる。したがって、先行費用予算を消化しきれなかったことが業績の上振れ要因となる可能性にも注意が必要であろう。

※開催期間中の売上ランキングでiOSでは最高15位を達成、Androidでも25~35位に定着し、新規ユーザーの獲得に貢献した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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