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2016年08月13日20時00分

VR関連株に“イッパツ高”気配、仮想現実「8兆円市場」が来る <株探トップ特集>


―2016「VR元年」、ソニー、ソフトバンク、魅力満載の中小型株―

 企業の四半期決算発表が大方出揃い、東京株式市場は好決算銘柄を中心とした波状的な買い攻勢が支えとなって上値指向を続けている。一方、決算発表通過で改めてテーマ買いの動きも再燃しそうだ。そのなか、「VR関連株」に対するマーケットの関心が高まっており、ここは再度注目の場面といえる。

 VRとはバーチャル・リアリティー、いわゆる仮想現実のことであり、仮想的な3D空間を体感することを可能にし、娯楽関連はもとより、ヘルスケアや教育、業務支援、人材育成といった幅広い分野への応用とビジネスの将来的な可能性を広げている。世界ベースでみたVR市場は、2025年には日本円にして8兆円規模まで膨らむとの試算も出ており、関連企業の収益面への追い風は強力といえる。

 今年を「VR元年」と位置づける声は強かったが、米グーグルが5月の年次開発者会議でVRの開発プラットフォームを発表したことを号砲に、VR関連製品やアプリ開発が一気に加速する方向となった。また、国内ではソニー <6758> がマーケット関係者の注目の的だ。10月に日米欧およびアジアで投入が予定されている「プレイステーションVR(PSVR)」に対する市場の評価が高い。

●テーマの中核に君臨するソニー

 ソニーのPSVRは海外での予約を先行させたが、引き合いは極めて旺盛。国内でも6月18日に予約受付を開始し、予想を上回る人気を博している。また、今後についても歴代最速ペースで販売台数を拡大している「プレイステーション4」と接続するため、同機を基盤に加速的な普及が見込めるのが強みだ。

 VRに必須のヘッド・マウント・ディスプレー(HMD)では米フェイスブック子会社のオキュラスや台湾スマートフォン大手の宏達国際電子が先陣を切っているものの、業界関係者の間では、カプコン <9697> やスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> などの人気タイトルを擁するPSVRの潜在的な成長力を重視、音楽や映画などで著作権が充実していることも考慮して、後発ながらもソニーをVR市場牽引のキーカンパニーに目する向きが多い。

 HMDをはじめとするハードウエア市場はVR8兆円市場の6割近くを占めることが予想され、電子部品や半導体装置などその周辺企業の商機も大きく膨らむことになる。中国で7月末まで上海で開催されていた最大級のゲーム見本市ではVR関連機器やコンテンツが、大手企業やベンチャー企業によって惜しみなく披露され、熱気に包まれた。HMDはスマートフォンと共通する電子デバイスが多く、参入企業が一気に増勢をたどるとの見方もあるようだ。

●ソフトバンクを筆頭に要注目の銘柄群

 関連銘柄としてソニー以外で台風の目となりそうなのは、M&A戦略を駆使して貪欲に成長を遂げるソフトバンクグループ <9984> が挙げられる。同社は10日、日本のVR市場開拓を視野に米ベンチャーのネクストVRへ出資したことを発表、同分野への参入を本格化させる構えだ。また、同じタイミングで同社が出資する中国EC最大手アリババ集団も、台湾・宏達国際電子とVR事業の拡大に向けて戦略提携したことを発表しており、今後の展開に注目が集まっている。

 このほか、台湾・宏達国際電子のVR用HMD端末に精密モーターが採用されている日本電産 <6594> は要マークといえる。モーター技術を中核にHDD用をはじめ車載、家電、産業用などあらゆる分野にモーターを供給する実力はここでも健在だ。一方、コンテンツ分野では子会社を通じてVR技術を深耕し、都内の複合施設で急滑降スキーなどの疑似体験コンテンツを展開するバンダイナムコホールディングス <7832> なども面白い存在だ。

 また、同テーマの中小型株には一発高の魅力を満載している銘柄も多い。「白猫VRプロジェクト」などVRアプリを展開するコロプラ <3668> のほか、シリコンスタジオ <3907> [東証M]はゲーム用に3Dコンピューターグラフィック(CG)技術基盤のミドルウエアを開発していることで注目されている。これ以外では、米社と提携し国内向けにコンテンツ撮影からVRシステムまでのトータルサービスを提供するピクセラ <6731> [東証2]や、VRが及ぼす人体への影響度をより精度を高め検証するビジネスを開始したSHIFT <3697> [東証M]なども新たにマーケットの関心を集めている。

●「ポケモンGO」で注目度増すAR関連株も活躍期待

 一方、VRと並んでAR(拡張現実)にも注目が集まっている。ARは視界を完全に覆い仮想世界を作り出すVRとは異なり、カメラを通して見える現実の世界にコンピューター技術によって画像や情報をオーバーラップさせて表示する技術のことをいう。いうまでもなく、世界的にメガヒットなったスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」はこのAR技術を活用したものである。安倍政権が重点を置くIoT社会の加速的な進展は、相乗的にVRとARの市場拡大をもたらし、株式市場でも「インダストリー4.0(第4次産業革命)」を推進する成長エンジンとして、今後一段とテーマ性を発揮していく可能性が高い。

 AR関連では、ポケモン関連の旗艦銘柄でもある任天堂 <7974> は折に触れて話題を集めそうだ。「ニンテンドー3DS」にAR機能を搭載し、付属のARカードを使って「ARゲームズ」が楽しめる。同社のAR技術は今後発売する製品にも生かされそうだ。

 サイバネットシステム <4312> は、ソニーが従来から研究開発を進めてきた高機能・高精度なARエンジン「スマートAR」のソフトウエア開発キットの代理販売を手掛け、株価は中段もみ合い上放れの機が熟しつつある。また、AR技術を駆使した業務ソリューション「AceReal(エースリアル)」を手掛けるサン電子 <6736> [JQ]も人気再燃の時を待つ。電子デバイスに組み込みソフトを実装し自動監視や遠隔操作を行うシステムを展開するJIG-SAW <3914> [東証M]も今年に入り英国のARエンジン開発のKudanとARセンシング技術の実用化に向けた共同研究に着手している。ZMP関連でもあり、株価は底練りから浮上のタイミングが意識されている。


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