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電算システ Research Memo(8):フィリピンでコンビニ窓口での収納窓口サービスがいよいよスタート


■中長期の成長戦略と主な進捗

2. 海外展開の進捗状況
海外展開は同社が進める構造転換のための施策の3つの重点施策の一角を占めている(他の2つはストックビジネスへの転換とM&Aの積極推進)。その海外展開では2017年12月期に大きな前進があった。

電算システム<3630>はフィリピンにおいて、フィリピン最大の配電会社MERALCOの100%子会社CIS Bayad Center, Inc.(以下、CBCI)と提携し、日本国内の“収納窓口サービス”に相当するサービスの実現を目指してきた。今般それが完成し、2018年2月より、フィリピン国内のコンビニエンス・ストア・チェーン「MINISTOP」において、公共料金等の払込票による24時間収納代行サービスをスタートさせた。当初は数店舗からのサービス開始となるが、利用状況を見ながら順次拡大させていく計画だ。

今回の案件からの収益貢献は当面は限定的とみられるが、弊社では非常に重要なステップだと評価している。コンビニエンス・ストア等での収納代行サービスは東南アジア地域においてもその潜在的な需要は非常に大きいと考えられる。日本のコンビニエンス・ストア自体も海外進出を進めるなかで、収納代行はコンビニエンス・ストア側にとっても重要なサービスメニューの1つとなっている。同社は言語(英語圏)や文化などの点で相対的に取り組みやすいとしてフィリピンを選択したとみられるが、それでも当初の計画から半年程度は遅れたと思われる。しかし、遅れたとはいえサービス開始にこぎ付けたことで、同地域で事業を展開するうえでのノウハウ等、大きな財産を同社は獲得できた。今後の追加的・付加的なサービス拡大や、他の東南アジア諸国への進出を図るうえで、非常に大きなアドバンテージになると期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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