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3416 ピクスタ

東証G
858円
前日比
+11
+1.30%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.2 1.74
時価総額 19.7億円
比較される銘柄
ANAP, 
白鳩, 
パレモ・HD
決算発表予定日

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ピクスタ Research Memo(11):機能改善とユーザー獲得に取り組み中。企業リクエストによるコンテストが人気化


■ピクスタ<3416>の中長期の成長戦略と進捗状況

5. Snapmart事業の戦略と進捗状況
Snapmart事業は2016年9月に(株)オプトインキュベートから事業を譲り受けて開始した事業だ(事業の主体は100%子会社のスナップマート(株))。この事業は基本的には『PIXTA』と同じくストックフォトのマーケットプレイス『Snapmart』の運営だ。『PIXTA』との違いは、『Snapmart』はスマートフォンで撮影されたデジタル素材に特化している点だ(『PIXTA』は一眼レフカメラで撮影された素材を取扱う)。

スマートフォンで撮影された写真は一眼レフで撮影されたものに比べてリアルで自然な雰囲気の写真が多いため、見る人に親近感を持ってもらえる写真素材を広告に使いたいという企業のニーズに応えることが可能だ。ハードウェアの普及台数(すなわちシャッター数)ではスマートフォンが一眼レフカメラを圧倒的に凌駕しており、この市場には大きな潜在成長性があると期待される。

素材点数については、事業開始後半年ほど経過した時点で、PIXTA事業において開始後3年経過した時点での素材数を抜いており、極めて順調に素材の充実が進捗していると言える。これら多数の写真素材を『PIXTA』同様、単品販売と定額制の2種類の料金プランで販売している。

『Snapmart』は、スマートフォンによる撮影の特長(シャッター数の多さ、親近感のある写真、等)を生かし、『PIXTA』にはない収益モデル“写真リクエスト”を確立している点が注目される。それが企業によるコンテストの開催だ。これは、企業が自社で設定・リクエストしたテーマに沿った写真素材を集めるための仕組みだ。企業側はコンテストのテーマと賞金額を提示し、コンテスト期間終了後に集まった写真素材の中から採用作品を選定するという流れだ。企業側は低コスト(採用写真素材1枚につき500円以上が最低条件。「1枚当たりの単価×採用枚数」が賞金総額となる)で希望するテーマに沿った写真を集めることが可能になる。一方同社側は賞金の30%相当(外枠)を手数料として受け取り、これが通常の写真素材販売と合わせて売上高に計上されることになる。

Snapmart事業の収益規模はまだスタートアップレベルとみられるが、シャッター数が多いので素材が集まりやすいことや、『PIXTA』に比べて安価で写真を利用できること、SNS用に向いていること等の理由でダウンロード数が今後増大していくと期待される。また、写真リクエストのように、『PIXTA』にはない新たな収益モデルを開発できる余地が多い点も注目ポイントと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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