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3179 シュッピン

東証P
1,151円
前日比
-4
-0.35%
PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.7 3.23 2.87 6.59
時価総額 267億円
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決算発表予定日

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シュッピン Research Memo(1):インバウンドに頼らない経営で、2017年3月期は成長軌道を回復へ


シュッピン<3179>はカメラや高級時計など「価値あるもの」に特化したeコマース(EC)企業。中古品と新品のそれぞれのニーズの違いや商品特性の違いを活用し、言わば、中古品に新品販売拡大のための触媒の役割を果たさせて、新品・中古両方の売上拡大していくポジティブ・スパイラルの流れを創ることに成功して、業容を急拡大させている。

弊社では、2016年3月期の業績停滞は一過性のものであり、2017年3月期には増収増益基調に戻ってくるとみている。同社の中期経営計画業績計画は達成される可能性は十分高いということだ。そう考える直接的な理由は、EC売上高が高水準の伸びを続けていることだ。その背景にはWeb会員の堅調な増加があり、それをもたらしているのは同社の効果的なマーケティング施策だ。すなわち、ECビジネスにおいては、依然として正のスパイラルが維持されているということだ。これこそが同社の強みの象徴だと考えている。

2016年3月期は期中に下方修正を行い、前期比増収減益で着地した。減益の要因は過度なセールであり、それが売上総利益率の低下をもたらした。同社は、期初のシステムトラブルと年央からのインバウンド売上高の急減で、売上計画に未達となった分を挽回するために、通常を上回る規模のセールを行った。販管費においては減価償却費、地代家賃、支払手数料などが増加し、売上総利益率の低下をカバーできなかった。

同社は新3か年中期経営計画(ローリング中期経営計画)の業績計画を引き下げた。インバウンド売上高の想定を引き下げたことが主たる要因だ。それを反映して店舗売上高の成長率はマイナス2%からプラス5%に引き下げられた。一方でEC売上高については20%成長が続くという想定が維持されている。その結果、全社ベースの売上高の成長率は年15%のペースとなり、前回予想の年18%~20%成長の想定に比べて、より現実的な計画となった。

同社は売上高の拡大のための施策として、2016年3月期にはWebマーケティングと『見積りSNS』をスタートした。2017年3月期はさらに、『いつまでも安心保証』(仮称)と情報マーケティング(CGMマーケティング)の導入を予定している。弊社ではこれらの施策は有効に機能し、収益拡大に貢献するものと期待している。

■Check Point
・中古品と新品を同時・並列に扱うことがビジネスモデルの特徴
・WebマーケティングをPhase2へと進める
・見積りSNSやWebマーケティング、情報マーケティングなどが中期的に奏功するか

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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