イナリサーチが５日続伸、施設稼働率高水準で２１年３月期営業利益は計画上振れ

　イナリサーチ<2176>が５日続伸している。１０日の取引終了後、集計中の２１年３月期単独業績について、営業利益が７６００万円から２億５００万円（前の期比３．４倍）へ、純利益が３８００万円から２億３２００万円（同６．４倍）へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。

　期をまたぐ長期大型試験を獲得したことで売り上げを見込んでいた試験が想定より減少したことに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響で、環境事業の一部大型工事案件の売り上げが翌期にずれ込んだことから、売上高は３２億５０００万円から２９億２９００万円（同２．３％増）に下振れた。ただ、受託試験事業で過去最高の受注を獲得したことで施設稼働率が高水準で推移し、想定よりも原価が大幅に改善したことが利益を押し上げた。

出所：MINKABU PRESS