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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、中東への懸念一服も155円を意識


22日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。中東情勢への過度な警戒は一服し、欧米株高なら円売り先行。また、米引き締め的な政策を見込んだドル買いも続く。ただ、節目の155円を意識した売りがドルの一段の上値を抑える。

前週末にイスラエルとイランの緊張で中東情勢の混迷は深まり、安全通貨が選好された。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者からのタカ派的な見解を受け、引き締め的な金融政策の継続を見込んだ金利高・ドル高の展開に。ユーロ・ドルは1.0640ドル台に失速し、ドル・円は154円60銭台に持ち直した。週明けアジア市場は地政学リスクの一服により株高に振れ、リスク回避の円買いを巻き戻す展開となった。

この後の海外市場は材料が乏しいなか中東情勢をにらむ展開だが、円やスイスフランなど安全通貨への買いは弱まる。逆に、FRBの複数回の利下げ観測は後退し、長期金利が底堅く推移すればドル選好地合いは続く。他方、今週開催の日銀金融政策決定会合に向け追加利上げ観測が広がりやすいものの、円買いは限定的。とはいえ、ドル・円は再び155円を目指す展開だが、同水準付近での日本の為替介入への警戒で上値は重い。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・3月シカゴ連銀全米活動指数(2月:0.05)
・23:00 ユーロ圏・4月消費者信頼感指数速報値(予想:-14.3、3月:-14.9)

《CS》

 提供:フィスコ

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