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参加者限られるなか輸出株が相場をけん引【クロージング】


26日の日経平均は大幅続伸。437.63円高の39568.06円(出来高概算19億6000万株)で取引を終えた。欧米市場が休場だったことで市場参加者は限られ、小安く始まった。ただし、円相場が一時1ドル=157円台半ばへと円安傾向に振れたため、自動車など輸出株を中心に買われ、日経平均は後場終盤には39592.28円まで上値を伸ばす場面もみられた。また、年内受渡の最終売買日を迎え、個人の節税売りなども峠を越したとの見方から、新春相場への期待感も広がった。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数1300に迫り、全体の8割近くを占めた。セクター別では、医薬品が変わらずだったほかは32業種が上昇。輸送用機器、非鉄金属、卸売、鉄鋼、機械、小売の上昇が目立っていた。指数インパクトの大き
いところでは、ソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>が堅調だった半面、中外薬<4519>、ニトリHD<9843>、ソシオネクスト<6526>、エーザイ<4523>、第一三共<4568>が軟化した。

欧米市場はクリスマスの祝日で休場だったことから、手掛かり材料に欠ける状況だった。ただし、円相場が円安に振れるなか、前日に強い上昇が目立ったトヨタが連日で買われるなか、センチメントを明るくさせた。また、好決算を発表したJフロント<3086>が大幅に続伸したほか、中国人向けの査証(ビザ)発給の緩和措置が伝えられるなか、インバウンド需要の盛り上がり期待から他の百貨店など小売株に買いが波及した。さらに、新春相場への期待から主力銘柄にも値を上げる銘柄が増えた。

あすからが実質的に2025年相場がスタートする。新春相場に対する期待から、短期的な需給改善への思惑も高まりつつあり、年末に向け再び4万円を突破してくる可能性への期待感も高まってきた。年末株高のアノマリーである「掉尾の一振」に対する期待も出始めている。

《CS》

 提供:フィスコ

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