NY株式:NYダウは99ドル安、ハイテクが支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は99.27ドル安の44,148.56ドル、ナスダックは347.65ポイント高の20,034.90で取引を終了した。
11月消費者物価指数(CPI)が想定内にとどまり12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げを期待した買いに、寄り付き後、上昇。ダウは利益確定売りに押され下落に転じた。ナスダックは利下げ期待を受けた買いやアルファベットなどハイテクの買いが主導し終盤にかけ上げ幅を拡大し過去最高値を更新。まちまちで終了した。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、ヘルスケア・機器が下落。
検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はグーグルが最新の生成人工知能(AI)技術Gemini 2.0を発表し、上昇した。スポーツ用品メーカーのナイキ(NKE)は全米フットボールリーグ(NFL)との提携を2038年まで延長することで合意し、上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇。スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)は連邦地裁の判決を受け同業アルバートソンズが同社との合併計画を撤回し、上昇。
チョコレートメーカー、ハーシー(HSY)は飲食品メーカーのモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が提示した買収案を評価価格が低過ぎると拒否したことを発表し、下落。総合ヘルスケアのCVSヘルスケア(CVS)や管理医療会社ユナイテッドヘルス(UNH)などは、超党派議員が医薬品価格の低下を目的とし、薬剤給付管理会社と薬局の切り離しを義務化する法案を提出すると報じられ、下落した。百貨店メーシーズ(M)は元従業員による経費隠蔽が影響し、利益見通しを下方修正し、下落。
ソフトウエア会社のアドビ(ADBE)は取引終了後、四半期決算を発表。2025年の通期調整後1株当たり利益予想が市場予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ