日本ヒューム Research Memo(11):新たな成長ステージ入りの可能性と株主還元の強化を評価
■日本ヒューム<5262>の成長戦略
5. 弊社の視点
コンクリート二次製品を含む建設関連業界は市場成熟感や受注競争が意識されるため、成長に向けた投資家の期待感はさほど大きくないと考えられる。しかし同社の中期経営計画「23-27計画R」では高付加価値のプレキャスト製品事業を新たな成長ドライバーと位置付けており、低炭素型高機能コンクリート「e-CON(R)」の開発・事業化などサステナビリティ経営も意識した新たな事業展開への意欲がうかがえる。中期経営計画で掲げた重点戦略の着実な遂行により、2025年3月期の連結業績が2026年3月期の目標値を前倒しで達成する見込みであり、新たな成長ステージに入った可能性があると弊社では評価している。また株主還元を一段と強化している点も評価している。中期経営計画の進捗は順調であり、今後の成長戦略の進捗状況に注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HN》
提供:フィスコ