貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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7751 キヤノン

東証P
5,038円
前日比
+30
+0.60%
PTS
5,039.1円
15:24 12/18
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.6 1.46 2.98 5.63
時価総額 67,195億円
比較される銘柄
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【植木靖男の相場展望】 ─当面は餅代稼ぎ相場へ


「当面は餅代稼ぎ相場へ」

●週初が4万円奪還の勝負所に

 東京株式市場はここへきて強気に転換し始めている。日経平均株価は11月21日から12月2日まで75日移動平均線を巡って執拗な攻防戦が繰り広げられてきたが、買い手が勝利し、12月3日に大きな窓を空けて上昇。同線のみならず25日線、200日線をも上回って短期買い転換した。

 売り手からすれば、トランプ次期米政権が敵視する中国にとどまらず、同盟国にも追加関税をかけるとの見方を弱材料としての売り仕掛けだった。

 だが、これについては市場では日本への影響は小さいとの観測も台頭し始めている。中国に対し追加関税が実施されれば、米国の輸入先が日本に移り、日本経済にプラスとなる。また、米国から中国に向かっていた資金が日本に逃避し、日本に多くの利益をもたらす、との観測が強まっているという。こうした見方が浸透すれば、トランプ氏の政策は日本の株価にはむしろプラスとなる。

 ならば、4万円奪回の可能性は強まるかもしれない。とはいえ、市場の一部では3万9500円前後では売りの抵抗が大きく、4万円奪回は難しいとの見方もある。週初一両日が勝負となろう。ここは日柄をかけることなく一気に駆け上がることが大事といえよう。

 ともあれ、やはりここは米国株次第か。日本株の行方を左右するのが米国市場であることは変わらない。

 その米国株はいま上昇街道を走り続けている。バブルとの見方もあるが、筆者の感覚ではそれとも違うようだ。むしろ作為的にもみてとれる。特にS&P500の動きは異常に近い。いずれ、その真因は明らかになろうが、まだまだ米国株は十分に上値追いが可能であろう。

 もっとも、上昇を強めれば強めるほど、その後の調整が大きくなるのは相場の宿命だ。いつまで、どのくらい上昇するかは誰も判断できない中で、転機を逸早く捉えるためには日々、株価を睨み続けていくことが肝要であろう。

●超短期の循環買い、新年のスター銘柄は?

 当面の物色だが、循環買いが続くとみている。人気業種はそのサイクルも短く、押しても日ならずして再び人気を集めよう。そうした業種はIT・ハイテク、それに防衛、電力・ガス、金融株などだ。時に小売り、運輸株にも人気は巡ってくる。

 ただし、こうした業種はとりあえず年内、あるいは新年初めあたりまでとみている。トランプ政権が本格始動する1月20日以降は、上記業種の一部入れ替えか、まったく新しい業種が入ってくるとみられるので注意したい。

 では、銘柄的にはどうか。短期的な移ろいやすい銘柄が年末から年始にかけて人気となるのが、これまでの経験則である。言葉を換えれば、餅代稼ぎの相場といえる。それだけに、超短期での循環買いとなりやすいことに留意したい。

 まず、IT・ハイテク株では抜群の人気を誇るアドバンテスト <6857> [東証P]、それに玄人筋の人気が高いさくらインターネット <3778> [東証P]だ。

 さらに新年のスター株といえる銘柄として東京ガス <9531> [東証P]、防衛関連ではIHI <7013> [東証P]や出遅れの東京計器 <7721> [東証P]にも注目だ。金融では先行きさらに大きな相場になりそうなのが第一生命ホールディングス <8750> [東証P]。異常な人気が続く古河電気工業 <5801> [東証P]も侮れない。

 このほか原子力発電関連の岡野バルブ製造 <6492> [東証S]や好業績に比して株価が出遅れているキヤノン <7751> [東証P]なども先行き妙味がありそうだ。

2024年12月6日 記

株探ニュース

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