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ファーストリテなど指数寄与度の大きい銘柄が支える【クロージング】


4日の日経平均は小幅ながら3日続伸。27.53円高の39276.39円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。米ハイテク株高を背景に買いが先行して始まり、取引開始後ほどなくして39417.08円まで上値を伸ばした。ただ、心理的な節目の39500円に接近する局面では利益確定の売りが入り、前場終盤には39062.03円とマイナスに転じる場面もみられた。後場に入ると、一部国内通信社が「日銀、年内利上げ見送りも」と報じたことを受け、円相場が1ドル=150円台へと円高が一服したことに連動し、日経平均は再びプラスに転じたものの、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言機会を控えるなか、次第に様子見ムードが広がっていた。

東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1300に迫り、全体の8割近くを占めた。セクター別では、小売、その他製品、石油石炭、鉱業など9業種が上昇。一方、銀行、電気ガス、金属製品、陸運、建設など24業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、リクルートHD<6098>、アドバンテス<6857>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、日東電工<6988>、TDK<6762>が軟調だった。

前日の米国市場は高安まちまちのなか、ナスダック指数が最高値を更新した。これを受けて朝方は半導体関連株などに買いが先行したほか、月次動向が良好だったファーストリテなど小売株にも値を上げる銘柄が目立ち、日経平均の上げ幅は一時160円を超えた。ただ、連騰による高値警戒感などから戻り待ちの売りや利食い売りが次第に増えたほか、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引しており、全体としては利食いの動きが目立つ格好だった。

日経平均は小幅に続伸したが、重要イベントを前に積極的な売買は手控えられた。パウエルFRB議長の発言内容を見極めたいところであり、「利下げは急がない」というこれまでの発言に修正を加えるのかどうかや、2%程度というインフレ率に自信があるという発言内容についても変化が出てくるのかがポイントとなりそうだ。また、経済指標も4日が11月のADP全米雇用報告、6日の雇用統計など重要指標が目白押しで、日経平均は39000円台固めの展開となりそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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