NY株式:NYダウは76ドル安、雇用統計待ち
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は76.47ドル安の44,705.53ドル、ナスダックは76.96ポイント高の19,480.91で取引を終了した。
今週予定されている雇用統計の発表を控えた調整が続き、寄り付き後、まちまち。ダウは手仕舞い売りが継続し終日軟調に推移したものの、JOLT求人件数が労働市場の底堅さを再表明したため景気に楽観的な見方が強まり下げ止まり、終盤にかけて下げ幅を縮小した。ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)やオンライン小売のアマゾン(AMZN)などが買われ、指数を押し上げ終盤にかけ上げ幅を拡大し連日で過去最高値を更新。相場はまちまちで終了した。セクター別では、電気通信サービスやテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
通信のAT&T(T)は投資家説明会で示した強い見通しを好感し、アナリストが投資判断を引き上げ、上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は感謝祭前後の売上高が過去最高を記録、さらに、クラウドコンピューティング部門のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が自社設計の半導体「トレーニウム」数十万個搭載する強力な人工知能(AI)スーパーコンピューター「ウルトラクラスター」の開発計画と新たなサーバーを発表し、上昇した。
靴メーカーのスケッチャーズUSA(SKX)は最高経営責任者(CEO)が現在の時点で年末商戦が非常に心強い結果と楽観的見解を示し、上昇。保険のアフラック(AFL)は業績見通しに失望し、売られた。運送会社のフェデックス(FDX)はアナリストが投資判断を引下げ、下落。
クラウド型ソフトウエア会社のセールスフォース(CRM)は取引終了後に第3四半期決算を発表。見通しが好感され、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ