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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ウェルスナビ、サンケン、PAコンサル

■ウェルスナビ <7342>  1,658円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 ウェルスナビ<7342>がストップ高。前週末11月29日の取引終了後、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行がウェルスナビに対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株1950円で、ウェルスナビの株価はこれにサヤ寄せする格好となっている。買付予定数の下限は3098万8100株(所有割合51.46%)で、上限は設定しない。TOB成立後は所定の手続きを経て、ウェルスナビは上場廃止となる見通し。買付期間は12月2日から2025年1月20日まで。三菱UFJ銀はウェルスナビを完全子会社とすることで、マネー・アドバイザリー・プラットフォーム(MAP)領域での取り組みを加速させる方針。ウェルスナビはTOBに対し、賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は11月29日、ウェルスナビを監理銘柄(確認中)に指定した。

■サンケン電気 <6707>  6,300円  +745 円 (+13.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 サンケン電気<6707>が急反発。11月29日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を600万株(発行済み株数の24.84%)、または300億円としており、取得期間は12月2日から来年9月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上により、更なる企業価値向上を図ることを目的としているという。なお同社は、7月に持ち分法適用関連会社アレグロ・マイクロシステムズ<ALGM>株式の一部売却に伴う手取金の使途として概算300億円の自社株買いを実施予定であると発表していた。

■PAコンサル <4071>  1,759円  +116 円 (+7.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 プラスアルファ・コンサルティング<4071>が続急伸。11月29日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を232万株(発行済み株数の5.46%)、または30億円としており、取得期間は12月2日から来年3月24日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とし、株主への利益還元及び資本効率の向上を実現することが目的としている。

■イー・ギャランティ <8771>  1,675円  +105 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 イー・ギャランティ<8771>は切り返し急。SBI証券が11月29日、イー・ギャラについて投資判断「買い」、目標株価2200円で新規に調査を開始した。25年3月期は営業資源拡大のための費用の計上で営業利益率は低下が見込まれるとする半面、来期以降は営業効率化による利益率の回復と、保証債務残高の大幅な伸長が想定されると指摘する。同証券はイー・ギャラの26年3月期の営業利益が60億8700万円になると予想する。

■フジクラ <5803>  5,662円  +340 円 (+6.4%)  本日終値
 フジクラ<5803>が高い。SMBC日興証券が11月29日付で目標株価を4800円から6900円へ引き上げたことが材料視された。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、25年3月期はAI向けの光配線材が収益を牽引しているが、26年3月期以降は米国のFTTH(光回線)向けの需要増加が加わると予想。フジクラを取り巻く高付加価値の光関連市場は2026年まで強いモメンタムが継続すると思われるとしている。

■日立製作所 <6501>  3,946円  +195 円 (+5.2%)  本日終値
 日立製作所<6501>が大幅高。ソニーグループ<6758>が後場に再びプラス圏に浮上するなど、午後1時すぎから大型株が総じて強含みの展開となった。厚生労働省は2日、社会保障審議会資金運用部会を開き、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の実質的な運用利回り目標を現行よりも0.2%引き上げて、1.9%とする案を提示した。運用利回りを高めるためにGPIFが運用資産に占める株式の比率を高め、結果として株買い需要が発生すると受け止めた投資家の買いが大型株を中心に入り、全体相場の押し上げに寄与したようだ。日経平均株価の上げ幅は300円を超えた。ファーストリテイリング<9983>が下げ幅を縮小し、ソフトバンクグループ<9984>が一時プラス転換。NTT<9432>が持ち直し、リクルートホールディングス<6098>が後場に一段高となった。

■ラウンドワン <4680>  1,079円  +44 円 (+4.3%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>が3日続伸。きょうは上値指向を強め一時1100円台を回復しており、11月8日につけた年初来高値1130円の更新を視界に捉えている。ボウリングやカラオケなど屋内での複合エンターテインメント施設を展開し、訪日外国人観光客が急増するなか、コト消費拡大の恩恵を取り込み業績に反映させている。25年3月期は伸び率こそ鈍化するものの増収増益が続く見通しで、売上高・利益ともに過去最高更新基調を継続する。そうしたなか、株主還元にも積極的に取り組んでおり、前週末11月29日取引終了後に発行済み株式数7.4%相当の2000万株、金額ベースで100億円を上限とする自社株買いを実施することを発表(買い付け期間は来年4月末まで)した。これによる1株当たり株式価値の向上と株式需給改善を評価する買いを誘導している。

■三井住友FG <8316>  3,823円  +137 円 (+3.7%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が年初来高値を更新。みずほフィナンシャルグループ<8411>と三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>がそろって買われ、銀行株が軒並み高となっている。日本経済新聞電子版は11月30日未明、「日銀の植田和男総裁は日本経済新聞のインタビューで、追加利上げの時期について『データがオントラック(想定通り)に推移しているという意味では近づいているといえる』と述べた」と報じた。発言内容を踏まえて、金融市場では早ければ12月18~19日の金融政策決定会合で、日銀が追加利上げに踏み切るとの観測が強まり、週明け2日の債券市場で長期金利に上昇圧力が掛かっている。利上げに伴う市中金利の上昇が銀行の業績を押し上げるとの期待から、資金が流入しているようだ。地銀株では滋賀銀行<8366>と富山第一銀行<7184>が大幅高。東証の業種別指数で銀行業は上昇率トップとなっている。

■SBIホールディングス <8473>  3,908円  +128 円 (+3.4%)  本日終値
 SBIホールディングス<8473>は3日続伸。日本経済新聞電子版が2日、「暗号資産(仮想通貨)交換業のDMMビットコイン(東京・中央)は廃業する方針を固めた」と報じた。預かっている顧客資産はSBIグループで同業のSBIVCトレードに2025年3月ごろに譲渡するという。これを受け、顧客基盤の拡大につながるとの見方からSBI株には買いが入ったようだ。

■DyDo <2590>  3,465円  +100 円 (+3.0%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>が4日続伸。11月29日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の国内飲料事業の販売状況で、自販機と流通の両チャネルを合わせた販売本数が前年同月比2.8%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。自販機、流通ともに販売本数を増やした。

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