トヨタが続急伸、欧州自動車株安も業績安定感と円安効果意識した買いが続く
トヨタ自動車<7203>が続急伸している。米国大統領選でトランプ氏の返り咲きが決まり、前日の欧州市場では関税引き上げによる業績面での悪影響が警戒され、BMWやメルセデス・ベンツなどの株価が大幅安となった。一方、7日の東京外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=154円70銭台までドル高・円安が進行。米長期金利の上昇を背景に、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りの流れが続いている。トヨタは6日の取引時間中に25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。世界全体の販売台数計画を引き下げながらも、売上高と営業利益、最終利益の通期の予想は据え置き、増配予想を示した。業績の安定感を見せつけた同社株にとって生産・販売の下振れはある程度織り込まれていた面もある。足もとの円安基調を背景に、決算内容を評価した買いが継続しているようだ。
出所:MINKABU PRESS
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