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話題株ピックアップ【夕刊】(2):フジミインコ、Uアローズ、任天堂

■フジミインコ <5384>  2,468円  +150 円 (+6.5%)  本日終値
 フジミインコーポレーテッド<5384>が急騰。半導体を製造する際の研磨製品大手である同社は5日の取引終了後に25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.3%増の307億4600万円、最終利益は同29.4%増の43億7000万円となった。7~9月期の最終利益は同48%増だった。堅調な業況を好感した買いが集まったようだ。シリコンウェハー向け製品では顧客の稼働状況の回復に伴い売上高が増加。原材料価格の上昇分を製品価格に転嫁した影響も現れた。CMP製品では先端ロジックデバイスやメモリー向けの販売が伸長。ハードディスク基板向け製品の需要も増加し収益を押し上げた。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,253円  +137 円 (+6.5%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>が大幅続伸している。5日の取引終了後に発表した10月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比9.1%増と10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年同月に比べて休日が1日少ない影響がマイナス1.8%程度あったと推測されるほか、各地で最も遅い夏日を記録するなど高い気温が続いたものの、シャツ、カット、ジャケット、パンツ、ワンピースなどの秋物衣料やシューズ、バッグの動きが強かった。なお、全社売上高は同11.6%増だった。

■宮崎銀行 <8393>  2,841円  +158 円 (+5.9%)  本日終値
 5日に業績修正を発表。「今期経常を12%上方修正」が好感された。
 宮崎銀行 <8393> [東証P] が11月5日大引け後(18:40)に業績修正を発表。25年3月期の連結経常利益を従来予想の121億円→136億円(前期は99.8億円)に12.4%上方修正し、増益率が21.2%増→36.2%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒宮崎銀行の詳しい業績推移表を見る

■任天堂 <7974>  8,100円  +444 円 (+5.8%)  本日終値
 任天堂<7974>が反発。5日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想を700億円減額して1兆2800億円(前期比23.4%減)、営業利益予想を400億円減額して3600億円(同31.9%減)に下方修正した。今期の「ニンテンドースイッチ」の販売予想に関しては、ハードウェアを1250万台(従来予想は1350万台)、ソフトウェアを1億6000万本(同1億6500万本)に引き下げた。もっとも、ハードウェアとソフトウェアの販売減に関して、市場では想定の範囲内との受け止めが多い。株価は前日まで調整色を強めていたとあって、いったん悪材料出尽くしと受け止めた買いが優勢となったようだ。直近の販売状況や今後の見通しを踏まえ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益と最終利益、年間配当予想は変更しない。為替の前提レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円で据え置いた。4~9月期の売上高は前年同期比34.3%減の5232億9900万円、最終利益は同59.9%減の1086億5800万円だった。

■三菱UFJ <8306>  1,715.5円  +92.5 円 (+5.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが上げ幅を拡大。投開票日を迎えた米大統領選の開票状況が伝わっている。勝敗を大きく左右する激戦州において、現時点ではトランプ氏の得票率がハリス氏を上回っている州が目立っており、トランプ氏の勝利を見込んだ「トランプトレード」を誘発している。財政拡張シナリオと保護主義政策によるインフレ高進の思惑から、米長期金利は時間外取引で上昇しており、金利上昇が事業環境にポジティブな影響をもたらす金融株を物色する流れが強まっている。

■イリソ電子工業 <6908>  2,923円  +146 円 (+5.3%)  本日終値
 イリソ電子工業<6908>は大幅続伸。5日取引終了後、取得上限200万株(自己株式を除く発行済み株数の8.9%)、または60億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は11月6日から来年10月31日まで。これが買い材料視された。あわせて、25年3月期連結業績予想について売上高を580億円から540億円(前期比2.3%減)へ、営業利益を70億円から43億円(同27.6%減)へ下方修正すると発表した。世界的な自動車販売の伸び悩みやEV市場の減速、インダストリアル市場の低迷継続が要因。原材料価格の高騰なども響く見通し。

■ほくほくFG <8377>  1,716.5円  +85 円 (+5.2%)  本日終値
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が3日続伸。同社は5日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、純利益が計画を50億円上回る185億円(前年同期比15.0%増)で着地したようだと発表した。減益予想から一転、最終増益で着地する格好となり、好感されたようだ。貸出金利息や有価証券利息が増加し、資金利益が当初の想定を上回った。通期の業績予想については現在精査中で、今後修正が必要となった場合は速やかに公表するとしている。

■GSユアサ <6674>  2,835円  +111.5 円 (+4.1%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高2645億500万円(前年同期比3.0%増)、営業利益157億2200万円(同24.0%増)、純利益94億900万円(同57.9%増)と大幅増益となり、従来予想の営業利益130億円を大きく上回って着地したことが好感された。自動車電池及び産業電池電源の販売増加や販売価格是正の取り組みを進めていることが奏功した。特に自動車電池では補修用電池の販売数量が伸びたほか、産業用電池電源では非常用電源装置の需要が増加。一方、車載用リチウムイオン電池は、ハイブリッド車用の販売数量は増加したもののプラグインハイブリッド車用の販売数量の減少や原材料価格下落に伴う販売価格の低下で苦戦した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高5900億円(前期比4.8%増)、営業利益440億円(同5.8%増)、純利益260億円(同18.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■東急不HD <3289>  982.5円  +34.5 円 (+3.6%)  本日終値
 東急不動産ホールディングス<3289>が6日ぶりに反発。5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆1300億円から1兆1400億円(前期比3.3%増)へ、営業利益を1300億円から1350億円(同12.3%増)へ、純利益を700億円から730億円(同6.5%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各16円の年32円から中間・期末各17円の年34円へ引き上げたことが好感された。堅調な住宅売買マーケットを背景としたマンション分譲や売買仲介の伸長や、旺盛なインバウンド需要の取り込みに伴うホテル事業の好調などが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高5032億7200万円(前年同期比2.6%増)、営業利益505億4900万円(同12.9%減)、純利益250億6200万円(同34.6%減)だった。

■東和薬品 <4553>  3,120円  +105 円 (+3.5%)  本日終値
 東和薬品<4553>が大幅高で3日ぶりに反発。5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を2615億円から2621億円(前期比15.0%増)へ、営業利益を196億円から233億円(同32.0%増)へ、純利益を126億円から150億円(同7.3%減)へ上方修正したことが好感された。上期において、想定為替レートより円安で推移したことで、円貨換算による海外セグメントの売上高が増加したことに加えて、研究開発費が想定よりも抑えられたことが寄与する。

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