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話題株ピックアップ【夕刊】(1):TSIHD、フリー、ガンホー

■TSIホールディングス <3608>  941円  +49 円 (+5.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 TSIホールディングス<3608>が4日続伸。同社は7日取引終了後、9月度の月次売上情報(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比4.0%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。オンラインショップは同0.1%減となった半面、小売店が同5.4%増と伸長。月前半は猛暑日のため晩夏物の商品が高稼働し、後半は気温が下がったことにより秋物が稼働しはじめたという。また、前年同月よりも休日数が1日多かったこともプラスに働いたとしている。

■フリー <4478>  2,893円  +117 円 (+4.2%)  本日終値
 フリー<4478>が大幅高。同社はきょう、日本飲食団体連合会(東京都千代田区)にプラチナパートナーとして加盟したことを明らかにしており、これが買い手掛かりのひとつとなったようだ。食団連は、国内の飲食企業や専門店などの飲食業に関わる団体、勉強会を含む有志の会、企業などから構成され、21年12月に設立された団体。同社は今期から飲食・店舗業種への取り組みを強化しており、専任チームを立ち上げてプロダクト開発・コンサルティング提案・活用サポートを行っている。

■ガンホー <3765>  3,153円  +96 円 (+3.1%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は大幅高。同社は7日から、スマートフォン向け完全新作RPG「ディズニー ピクセルRPG」の正式サービスを全世界に向けて開始しており、期待感は依然として根強いようだ。このゲームは、ディズニーキャラクターたちと一緒に冒険するRPG。正式サービス開始にあたり、ゲーム内で「リリース記念ログインボーナス」を開催しているほか、国内でのテレビCM放映も予定しているという。

■トランザクション <7818>  2,291円  +62 円 (+2.8%)  本日終値
 トランザクション<7818>が大幅反発。7日の取引終了後、集計中の24年8月期連結業績について、営業利益が従来予想の52億2000万円から52億3300万円(前の期比12.3%増)へ、純利益が35億100万円から37億6300万円(同13.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。売上高は251億6000万円から250億4700万円(同9.1%増)へ下振れたものの、対面とECを使い分けたハイブリッドによる営業活動や新製品開発を強化したことが寄与した。また、米ドル建て債券の一部が償還したことで為替差益を計上したことや、継続的な社員の処遇向上に積極的に取り組み、賃上げ促進税制の適用により税負担が軽減されたとしている。なお、業績上振れに伴い、期末一括配当予想を37円から39円(前の期35円)に増額した。

■東北電力 <9506>  1,487.5円  +25.5 円 (+1.7%)  本日終値
 東北電力<9506>が5日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東北電力は7日、女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働について、原子炉を29日に起動する方針を明らかにした」と報じられており、好材料視されたようだ。同社は4日、5月27日に安全対策工事、9月9日に燃料装荷が完了したと発表。再稼働に向けた工程が順調に進んでいることを明らかにしている。計画通りに再稼働されれば、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としては事故後初の再稼働となることから、注目されている。

■ニコン <7731>  1,697円  +25.5 円 (+1.5%)  本日終値
 ニコン<7731>は全般下げ相場のなか強さを発揮。7日に関東財務局に提出された大量保有報告書で、仏眼鏡メーカー大手エシロール・ルックスオティカが保有するニコン株の割合が5.10%と新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は「長期純投資」としている。これを受けて同日のニコン株は需給思惑的な買いが入り大幅高。きょうも買い優勢の展開が続いた。

■INFORICH <9338>  4,175円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 INFORICH<9338>が続伸。7日の取引終了後、みずほ銀行(東京都千代田区)ATMコーナーの「ChargeSPOT」において、デジタルサイネージの広告枠の提供を開始すると発表しており、好材料視された。インフォRでは、「ChargeSPOT」に搭載されているデジタルサイネージを、これまでも広告枠として提供してきたが、今回の取り組みは、みずほ銀行が今年1月に発表したマーケティングプラットフォーム事業の一環として広告枠の提供を行うという。銀行ATMは多くの人が訪れる場であることから、充電環境の充実にとどまらず、地域住民や銀行利用者に向けた情報発信力を拡充させることが可能になると見込んでいる。

■INPEX <1605>  2,173円  +7.5 円 (+0.4%)  本日終値
 石油関連株が連日人気。INPEX<1605>が反発。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比2.76ドル高の1バレル=77.14ドルと上昇。一時77.40ドルと8月下旬以来、1カ月半ぶりの水準に上昇した。中東情勢の緊迫化が原油価格を押し上げている。イスラエルは、イランによる大規模なミサイル攻撃への報復を示唆しており、イランの石油施設や核施設などが狙われることが警戒されている。また、米国はハリケーンシーズンを迎えており、ハリケーンの襲来が石油供給に影響を与えることを危惧する声も出ている。

■ネクステージ <3186>  1,481円  -298 円 (-16.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ネクステージ<3186>は急落で年初来安値を更新。7日取引終了後に24年11月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を5450億円から5400億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を200億円から125億円(同22.3%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが優勢となった。さまざまな改革に取り組むなか、その効果の発揮に計画以上の時間を要し、利益が当初想定していた水準に及ばず費用が先行したことが要因。配当予想は据え置いた。なお、同時に発表した23年12月~24年8月期決算は、売上高が4014億1200万円(前年同期比14.9%増)、営業利益が101億8400万円(同29.5%減)だった。

■ライフコーポレーション <8194>  3,345円  -365 円 (-9.8%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ライフコーポレーション<8194>が急落。同社は7日の取引終了後、25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業収益は前年同期比5.4%増の4218億8500万円、経常利益は同1.1%減の127億600万円、最終利益は同4.4%増の89億1400万円となった。最終増益で着地したものの、直近3か月間の6~8月期では減益となっており、業況のモメンタムを懸念した売りが優勢となったようだ。8月中間期では新規出店に伴う賃借料など物件費が増加したほか、人件費も上昇し利益率は悪化した。あわせて同社は自社株TOB(株式公開買い付け)も発表。農林中央金庫と、三井住友トラスト・ホールディングス<8309>傘下の三井住友信託銀行から株式の売却意向があったことを踏まえて実施する。買付予定数の上限は約403万株(発行済み株式総数の8.15%に相当)で、買付価格は1株3219円と前日終値(3710円)を下回るディスカウントTOBとなる。

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