【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、米株安と円高でリスク回避の売り優勢 (10月8日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 39021.13
高値 39117.09(09:35)
安値 38817.54(12:37)
大引け 38937.54(前日比 -395.20 、 -1.00% )
売買高 17億9372万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆9410億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅反落、米株安と円高を嫌気
2.中東情勢の緊迫化で原油市況の高騰などが重荷
3.米長期金利上昇と同時に円高が進む逆風環境に
4.後場下げ渋るも大引け3万9000円台には戻せず
5.香港株の下げも警戒、84%の銘柄が値を下げる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比398ドル安と反落した。米長期金利の上昇や中東情勢の悪化懸念で売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株安などを受け、主力株中心に終始売りが優勢だった。日経平均株価は再びフシ目の3万9000円台を割り込んだ
8日の東京市場は、終始買い手控えムードが強く、日経平均の下げ幅は一時500円を超えた。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を背景に株式市場の相対的割高感が再燃、NYダウなど主要株価指数が揃って下落した。中東情勢の緊迫化を受け原油市況の上昇が止まらず、米10年債利回りが約2ヵ月ぶりに4%台に乗せたことが嫌気された。これを受けて東京市場でもリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均は前引け時点で3万9000円台を割り込んだ。後場は下げ渋る場面もあったが、終始マイナス圏で3万8000円台後半での推移となった。為替が1ドル=147円台に入るなど円高が嫌気されたほか、アジア株市場では香港ハンセン指数が大きく下落したことが警戒材料となっている。日経平均の下落率は1%にとどまったものの、個別株ではプライム市場の値下がり銘柄数が全体の84%を占めるなど、売り圧力が強かった。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が安く、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>なども冴えない値動きとなった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押される展開。トヨタ自動車<7203>、ソフトバンクグループ<9984>が下値を探り、キーエンス<6861>、メルカリ<4385>なども安い。ネクステージ<3186>が急落、シュッピン<3179>、ライフコーポレーション<8194>も大幅下落。日本ペイントホールディングス<4612>が値を下げ、資生堂<4911>も軟調だった。
半面、アドバンテスト<6857>は半導体株安の中で逆行高を演じ4連騰、フジクラ<5803>も活況高。リクルートホールディングス<6098>がしっかり、富士通<6702>も堅調だった。テルモ<4543>も頑強な値動き。TSIホールディングス<3608>が大幅高、JPホールディングス<2749>も物色人気を集めた。ミダックホールディングス<6564>、日東紡績<3110>などが上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、テルモ <4543>、ニトリHD <9843>、フジクラ <5803>、キヤノン <7751>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約80円。うち47円はアドテスト1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約130円。
東証33業種のうち上昇は精密機器、電気・ガス業、鉱業の3業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)陸運業、(3)サービス業、(4)倉庫運輸関連、(5)その他製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)証券商品先物、(2)卸売業、(3)輸送用機器、(4)銀行業、(5)保険業。
■個別材料株
△コーディア <190A> [東証G]
ノーベル賞に「マイクロRNAとその転写後遺伝子制御の仕組みの発見」で思惑。
△TSIHD <3608> [東証P]
9月既存店売上高4.0%増で6ヵ月連続プラス。
△ガンホー <3765> [東証P]
「ディズニー ピクセルRPG」への期待感根強い。
△イメージ情報 <3803> [東証G]
積雪情報監視・通報システムのサービス提供開始を材料視。
△テモナ <3985> [東証S]
「サブスククレジット」提供開始の発表を引き続き好感。
△フリー <4478> [東証G]
日本飲食団体連合会にプラチナパートナーとして加盟。
△パンチ <6165> [東証S]
ミスミG <9962> との資本・業務提携を材料視。
△多摩川HD <6838> [東証S]
量子暗号通信向け取り組みで国策支援のテーマに乗る。
△東天紅 <8181> [東証S]
価格見直しなど奏功し25年2月期営業利益予想を上方修正。
△売れるネット <9235> [東証G]
CROSSFMと業務提携。
▼ウエルシア <3141> [東証P]
たばこ販売終了など響き25年2月期営業利益予想を下方修正。
▼ライフコーポ <8194> [東証P]
上半期営業利益は減益に転じる。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)TSIHD <3608>、(2)フクシマガリ <6420>、(3)JPHD <2749>、(4)ミダックHD <6564>、(5)日東紡 <3110>、(6)関西電 <9503>、(7)パークシャ <3993>、(8)東芝テック <6588>、(9)大栄環境 <9336>、(10)フジクラ <5803>。
値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)シュッピン <3179>、(3)ライフコーポ <8194>、(4)瑞光 <6279>、(5)東亜道 <1882>、(6)ワキタ <8125>、(7)日本ペHD <4612>、(8)ネットプロ <7383>、(9)ウエルシア <3141>、(10)文化シヤタ <5930>。
【大引け】
日経平均は前日比395.20円(1.00%)安の3万8937.54円。TOPIXは前日比40.24(1.47%)安の2699.15。出来高は概算で17億9372万株。東証プライムの値上がり銘柄数は241、値下がり銘柄数は1386となった。東証グロース250指数は640.92ポイント(9.09ポイント安)。
[2024年10月8日]
株探ニュース