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話題株ピックアップ【夕刊】(1):WNIウェザ、任天堂、JINSHD

■ウェザーニューズ <4825>  6,270円  +730 円 (+13.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ウェザーニューズ<4825>が急反発し、年初来高値を更新した。前週末4日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算で、営業利益が4億5500万円(前年同期比9.6%増)となったことが好感された。航海気象、陸上気象が好調に推移したことに加えて、開発体制の内製化で開発外注費が減少したことが寄与した。売上高は58億4300万円(同4.7%増)だった。航海気象事業において、海運市場で世界経済の回復に伴い荷動きが堅調に推移したことや、欧州で一部大型顧客の単価増を伴う契約更新や為替のプラス影響があった。また、陸上気象事業で高速道路市場の顧客数が増加したことや、エネルギー市場や小売市場でSaaS型プロダクトの拡販が進んだことも寄与し、第1四半期として過去最高となった。ただ、為替差損を計上したことや前期第1四半期に発生した定年退職制度導入に伴う税効果の認識の影響で最終利益は2億7900万円(同34.7%減)と減益を余儀なくされた。25年5月期通期業績予想は、売上高235億円(前期比5.7%増)、営業利益38億円(同16.2%増)、純利益27億円(同10.8%増)を見込む。引き続き航海気象、陸上気象の伸長を見込むほか、モバイル・インターネット気象の成長を見込む。同時に、11月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これも好材料視されたようだ。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高め、より投資しやすい環境を整えることで投資家層の拡大を図ることが目的としている。

■サンエー <2659>  2,820円  +199 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 サンエー<2659>が続急伸し年初来高値を更新。前週末4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算が、売上高1206億5500万円(前年同期比5.1%増)、営業利益91億7000万円(同8.6%増)、純利益59億3400万円(同5.8%増)と増収増益だったことが好感された。個人消費や観光客数の増加が業績を牽引した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2361億2000万円(前期比3.8%増)、営業利益166億7000万円(同1.3%増)、純利益111億8500万円(同4.7%増)の従来予想を据え置いている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  4,375円  +205 円 (+4.9%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が続伸。午後2時ごろに発表した9月度の月次売上高が前年同月比21.0%増となり、18カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。買い取り専門店1店舗、販売店1店舗を出店したことに加えて、前年同様に「秋の大決算Bargain」を開催したことなどが寄与した。

■サンマルク <3395>  2,265円  +101 円 (+4.7%)  本日終値
 サンマルクホールディングス<3395>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、子会社を通じて牛カツ定食業態やカフェ業態など飲食店の経営・企画などを手掛けるジーホールディングス(GHD、東京都中央区)の株式を取得し、子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。取得価額は112億円(アドバイザリー費用などを含む)で、株式譲渡実行日は11月中旬を予定。GHDの子会社化により、自社グループのインバウンド観光客の取り込みや海外進出の強化を見込むとともに、グループが保有する商業施設などの物件情報や出店ノウハウの活用、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援及び物流網の共有によってコストダウンを実現させるとしている。

■任天堂 <7974>  8,087円  +344 円 (+4.4%)  本日終値
 任天堂<7974>が高い。共同通信社は5日、「サウジアラビアの政府系ファンド『パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)』グループが、大株主となっている任天堂など日本のゲーム会社株式の買い増しを検討していることが5日、分かった」と報じた。この報道を受け、任天堂をはじめコーエーテクモホールディングス<3635>、ネクソン<3659>といった一連のゲーム株に思惑的な買いが向かった。

■ジンズホールディングス <3046>  5,180円  +200 円 (+4.0%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が大幅反発。前週末4日の取引終了後に発表した9月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比22.7%増と20カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。9月12日にリニューアルした「Airframe」が好評を博したほか、前月に引き続き、世界最高水準屈折率の両面非球面レンズ「JINS 極薄レンズ」などの高単価のオプションレンズやUVダブルカットレンズなどの季節性商品が好調に推移し、オプションレンズの装着率が上昇したことが寄与した。なお、全店売上高は同24.9%増だった。

■ハピネット <7552>  4,265円  +160 円 (+3.9%)  本日終値
 ハピネット<7552>は反発。この日の午前中、アメリカのカプセルトイ市場へ進出すると発表しており、好材料視された。同じバンダイナムコホールディングス<7832>傘下のバンダイ(東京都台東区)のカプセルトイ「ガシャポン」の専門店「GASHAPON BANDAI Official Shop」のアメリカでの店舗運営を行うという。またアメリカ進出に伴い、ハピネットグループ初となる海外子会社ハピネット・アメリカを設立した。

■三菱UFJ <8306>  1,531円  +51 円 (+3.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクをはじめ、コンコルディア・フィナンシャルグループ<7186>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、千葉銀行<8331>など地銀株も全面高商状となっている。銀行株は業種別騰落で33業種中値上がり率トップに買われた。前週末4日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の伸びが事前予想を大幅に上回る強い内容で、これを受けて米10年債利回りが4%近くまで急上昇しており、これが銀行セクターにとって運用環境の改善につながるとの思惑で買いを引き寄せた。つれて国内長期債利回りも上昇傾向にあり、ポジティブ視されている。また、同様の背景で第一生命ホールディングス<8750>やT&Dホールディングス<8795>など大手生保株にも買いが目立つ。

■アドバンテスト <6857>  7,191円  +217 円 (+3.1%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連が大きく買いが先行。前週末の米国株市場ではNYダウが最高値を更新するなど主要株価指数が総じて上昇したが、半導体関連全般も強い動きでアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>が5%近い上昇をみせたのをはじめ総じて高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸と戻り足を強めている。これを受けて東京市場でも半導体主力株への買い意欲が旺盛だ。外国為替市場で1ドル=149円近辺の推移と急速な円安が進んでいることも追い風となっている。また、ディスコ<6146>については前週末4日に24年4~9月期の個別売上高(速報値)を発表し、前年同期比46%増の1518億円と好調で事前コンセンサスも上回ったが、好業績を株価が過剰に織り込んでいた面もあり、目先利益確定の売りが優勢となった。

■ファーストリテイリング <9983>  50,450円  +1,240 円 (+2.5%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が大幅高で連日の上場来高値、一時1730円高の5万940円と分割後修正値で初の5万円大台に乗せた。きょうは先物主導によるインデックス買いの影響で日経平均株価寄与度の高い銘柄には浮揚力が働いているが、そのなか日経平均構成比で不動の首位にある同社株への資金流入が目立つ。また、足もとの業績も好調で9月の「ユニクロ」の国内既存店売上高が前年同月比22%増と6カ月連続の増加でなおかつ2カ月連続で伸び率が20%を超えたことが評価されている。今週10日に決算発表を予定しており、好決算を先取りする買いも観測される。

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