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ダウ平均は反落 中東情勢が依然燻る ISM受け下げ渋る動きも=米国株序盤

NY株式3日(NY時間10:27)(日本時間23:27)
ダウ平均   41988.20(-208.32 -0.49%)
ナスダック   17896.96(-28.16 -0.16%)
CME日経平均先物 38800(大証終比:+200 +0.52%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。中東情勢が緊迫化する中、序盤は売り先行で始まりダウ平均は取引開始直後に348ドル安まで下落する場面が見られた。しかし、その後は下げ渋る動きも出ている。先ほど発表のISM非製造業景気指数が予想を上回る内容となったことで、買い戻しが膨らんでいる。

 サービス業の景況感は基準の50を一時下回っていたものの、夏以降から水準を回復し安心感が広がっている。しかし、労働市場の減速が顕著になる中で伸びは小幅に留まっていたが、今回の結果はポジティブ・サプライズとなったようだ。ただ、注目の雇用指数が再び50を下回っており、明日の米雇用統計に向けて不安感を残す内容ではある。

 中東情勢が依然燻っており、米株式市場の重石となっている。イスラエルがヒズボラへの報復措置としてベイルートを空爆した。イスラエルはイランにはまだ報復措置を実施していないものの、市場の警戒感は根強い。中東の両大国がエスカレートすると地政学のリスクは本格的に高まる。

 市場は明日の米雇用統計を待っている。先週のパウエルFRB議長の発言で市場は11月の大幅利下げの可能性は後退させているが、年内に計0.75%の利下げの可能性は織り込んだままの状態にある。11月の大幅利下げがなければ12月にあると見ているようだ。

 「明日の米雇用統計を前に不安が残る。年初には投資家は弱いデータを望んでいた。金利引き下げに関する期待が早まるからだ。しかし、8月のようにデータがあまりにも弱過ぎると、景気後退への懸念が今度は強まる。微妙なバランスだ」との声も聞かれる。

 ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が下落。前日引け後に6-8月期決算(第3四半期)を発表し、通期のガイダンスで売上高見通しを下方修正した。

 エヌビディア<NVDA>が続伸。フアンCEOが米CNBCのインタビューに答え、次世代AI半導体「ブラックウェル」について、現在フル生産されており、予定通り進んでいると述べたことが材料視されている。

 遠隔医療プラットフォームのヒムズ&ハーズ・ヘルス<HIMS>が大幅安。同社は肥満治療薬としてGLP-1混合薬「セマグルチド」を販売しているが、FDAがイーライリリー<LLY>の肥満量および糖尿病治療薬、ゼップバウンド、マンジャロが米国ではもはや品薄状態ではないと発表したことが嫌気されている。

 充電インフラ運営のEVゴー<EVGO>が急伸。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同業他社を上回る業績を達成するとの見通しを示している。

リーバイ・ストラウス<LEVI> 19.50(-1.56 -7.41%)
ヒムズ&ハーズ<HIMS> 16.51(-2.45 -12.90%)
EVゴー<EVGO> 5.43(+1.50 +38.04%)
アカデミー・スポーツ<ASO> 54.18(-1.38 -2.48%)

アップル<AAPL> 225.02(-1.77 -0.78%)
マイクロソフト<MSFT> 416.59(-0.54 -0.13%)
アマゾン<AMZN> 181.55(-3.21 -1.74%)
アルファベットC<GOOG> 166.25(-1.06 -0.63%)
テスラ<TSLA> 246.51(-2.52 -1.01%)
メタ<META> 573.74(+0.93 +0.16%)
AMD<AMD> 165.01(+5.23 +3.27%)
エヌビディア<NVDA> 122.53(+3.68 +3.10%)
イーライリリー<LLY> 886.25(-4.82 -0.54%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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